家電製品の修理は、壊れた原因を特定できないと同じ故障が再び発生します。








前回、三菱の浴室暖房乾燥換気扇(V-143BZL-HM)の修理をさせていただきましたが、原因を特定できていなかった為に再び故障してしまいました。

前回は、温度ヒューズの交換後にしばらく試運転をして正常に動いていたので直ったと思っていたのですが、一週間後に再び電源が入らなくなり
今回はメーカーへアドバイスを仰ぎましたよ
担当者の助言で色々と確認

温度ヒューズが切れる原因ですが、いままでは先入観でフィルターの目詰まりを疑っていました。
で、アドバイスいただいたところの不具合を確認

このダンパが開いたり閉じたりして、換気と暖房の室内空気の流れを切り替えていますが、動かしてみるとスムーズに動かないことがわかりました。

このダンパが開いて換気側になっていると、ヒーターにファンの風が流れないためヒーターの温度がどんどん上がってしまい温度ヒューズが切れるのです。
原因は、これを動かしているステッピングモーターと言う部品の不良みたいです。

(この画像はステッピングモーターを交換し易いように改良されている物)
このステッピングモーターを取り替えますが、改良前の機種では

ほとんど分解しないと交換できませんよ、メーカーさんもステッピングモーターの不良が多々発生したから新しい機種はモーターの交換がし易いように改良したんでしょう

あちこち分解してやっと交換までたどり着きまして、あとはギヤケースも念のために同時交換

劣化したグリスを拭き取り、熱に強い専用のグリスを塗布して組み立てまして試運転
これでダンパもスムーズに動くようになり完了となりました。
今回は思い込みで修理したためにお客様へご迷惑をお掛けすることになりましたので、これを教訓として日々精進していきたいと思います。
きょうはここまで
つづく