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シャルル・ミュンシュの演奏 その2

2014年05月05日 16時34分59秒 | ブラームス
GWであります。5月になって、仕事で神鍋高原に行ってました。もう25年ぶりでありました。様子も随分変わってましたね。天気が非常によく、初夏の陽気でかなり日に焼けてしまいました。ただ、どうも花粉がひどく、頭がボーとしているのがたまりませんでいた。いつもGWには、家でしなければいけない仕事があり、一方ではせっかくですので外出もしなければいけませんし、まあ、それなりにゆっくりとは休めないのでありました。

そんなことで、今回は前回に引き続き、シャルル・ミュンシュの演奏であります。ミュンシュは、891年に当時ドイツ領であったアルザス・ストラスブールに生まれ、のちフランスに帰化します。人生の前半をドイツ人、後半をフランス人として生きたとよく言われています。そんなことから、ドイツの音楽もたいそう得意であったとされています。一説によると、ゲヴァントハウス菅でヴァイオリンの奏者を務めていた時は、カール・ミュンヒと呼ばれていたそうです。

そんなことで、ドイツ音楽もよく演奏していたのですが、ベートーヴェンの交響曲は全曲の録音はあるようですが、なかなか入手できませんねえ。ただ5・6・9番は今でも入手可能です。これに対して、ブラームスは、ボストン響との1・2・4播の録音が残されていますが、なぜか3番はありません。加えて,名演として名高いパリ管との1番もあります(以前に取り上げました。私はあまり好きではありません)。ボストン響との3曲は、前回取り上げたBOXにすべて収められていますので、有り難いですねえ。

ということで、今回はブラームスの交響曲第4番ホ短調作品98であります。ボストン交響楽団との演奏。録音は1958年10月27日です。ミュンシュは、1949年から62年までボストン響の常任指揮者となっていますので、この録音は、その後半期のものとなっています。ミュンシュは、1950年にもボストン響とこの曲をスタジオ録音してますので、二度目となります。

やはり、ミュンシュは「熱い」ですねえ。この演奏も第1楽章から元気一杯。熱気むんむんであります。明朗快活で、一点の曇りもなく、直球勝負ってところでしょうか。実に、鮮やかにブラームスの世界を展開しています。演奏には勢いがあり、グイグイと進み、鮮やかなブラームスを聴かせてくれます。テンポはけっこう動かし、それで聴かせどころではゆったりとか、そんなところも巧いのでした。加えて、ボストン響もミュンシュの指揮のもと、明快な音色であります。ただ、この演奏では、例えばブラームスの憂愁などの雰囲気はあまり感じられず、健康的な響きと音楽が充満しております。というよりそんなことはどうでもよくなるように、明快で鮮やか、熱く雄大な演奏が、聴けば聴くほど引き込まれていくのでした。

第1楽章冒頭から元気一杯であります。津々浦々までもブラームスの世界が広がるぞといった様子であります。ボストン響も明るく、屈託のない表情で鮮やかで、熱い演奏が展開されているのですね。そんな熱さにもどんどん引き込まれていくのでした。第2楽章、ゆったりとした中に、スケールが大きく、透明感あふれる美しさに満ちています。第1主題のヴァイオリン、第2主題のチェロもうっとりします。ボストン響の弦や管の見事な演奏に陶酔しそうであります。第3楽章、ミュンシュのムチが入ったよう、熱気がこれまで以上に盛り上がります。それほどのアップテンポではありませんが、駆け抜けるような気分で終楽章に突入。そして第4楽章パッサカリア。ここでも透明感のあるスケールの大きな演奏が展開。第12変奏からのフルートや他の管楽器によるあたりでは、しっとりとした雰囲気が漂い、そして第16変奏からは、一気に熱を帯びながら、コーダまで駆け抜ける。このパッサカリアはわかりやすいですね。

GWも残りわずかとなりました。これまでもそうだったのですが、神鍋に行ったことから、花粉に悩まされることがきつくなりました。頭がぼーっとしちゃいますなどなど(くどいね。すんません)。ともあれ、今日は立夏。夏へ向かう毎日であります。
(SONY MASTERS 88697826732 2011年 輸入盤)

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