詩と断片 あるいは 言葉の雫

美琴の新作の詩、言葉を載せています。

嘘をひとつ

2018年12月12日 | 詩的言葉
嘘をひとつ
空に投げたら
虹の端が優しく
それを受け止めた
そしてその嘘は
雨と混ざって
また地上へと
戻された
そしてその嘘は
誰かの頬に落ちて
悲しみに寄り添ったり
土の上に落ちて
希望の花を
咲かせたりしている

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