詩と断片 あるいは 言葉の雫

美琴の新作の詩、言葉を載せています。

星の落ちた場所

2011年12月30日 | 
時間が世界の秘密を握っている

限りなく 見える
空の端に星が落ちる
そして地中に少しだけ
希望の種を落とすらしい
限りなく あるらしい
希望の種のひと粒を

時間は後戻りをしない

限りなく 進む
ように見えて
実際に進んでいるのは
時間ではなく
時計を見ているヒト
だけなのかもしれない

時間が生まれた時を知らない

ある時のその昔
何かが始まって
まだ真実が風化
する前で
確かな真実を
誰もが握っていた

誰でもない誰かで
何かでもない何かで
それはきっと
不確実な確実で
時間はその全てを
知ったうえで
秘密のヴェールを
作ったのかもしれない

知らなくてもいい
悲しみを隠すために

知らない時間を
知ったような
気になって
時計を作って
時間を管理している

まだ知らない未来を
時計を頼りに予測する
何があるのかも
知らないままで

その昔
希望の種が落ちた
その場所の上で
未来の希望を探したりして
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