Mの戯言

☆親バカまっしぐら☆

まねきニャンコの日

2013-03-16 20:30:33 | おでかけ。
楽しかった♪


京極夏彦の京極堂シリーズが大好きな私。
あれよあれよと言う間に、単行本化されてる全てを読み、挙句の果ては番外編。
本編に比べると分かりやすいし短編だし、何よりふざけてる感がたまらんのですけどね。

その番外編シリーズ2本目の百器徒然袋-風-に収録されてる「五徳猫」を読んで、常々気になってた事を本日実行してきました。

まねきねこを追って都内奔走w


契機になった「五徳猫」つまりは徳を呼ぶ猫=招き猫ですが。
実はどこから始まったかってゆーのがはっきりしてなくてですね。
ざっくり調べても都内に4箇所、所縁のある場所がありまして。

そのうちの3つ、行ってきましたw
なんじゃそりゃってツアーなんですけど、お天気もよかったしさ♪


とゆーわけで、そんなマイナーな日帰りまねきニャンコツアー、写真含め振り返ってみますね。
お暇ならお付き合いどうぞ☆

●○●○●○●○●○●○●○●

とりあえず、新宿に用があるとゆーので相方と新宿へ。
で、用済んだから帰るのかな~と思いきや、意外にも相方も一緒に行くって。
てわけで、1箇所目は相方と共に。


まず向かったのは隅田公園の近くにある今戸神社。
こちらの招き猫ストーリーが…

貧しさ故愛猫を手放した老婆の夢枕に猫が立ち、
「自分の姿を人形にすれば必ずや福徳を授かる」とお告げ。
言われた通り今戸焼で作って売り出したところ大評判となりました。

ってね。
やるじゃんニャンコ。

実はこの今戸神社の近くにある待乳山聖天の目の前で、いつぞやの隅田川花火を鑑賞してたので意外っちゃ意外でした。


まぁ何はともあれ浅草へ。

そこからは春感じつつ、途中買ったパンとか食べながら隅田公園をテクテク。



少し離れたベンチに座ったオニイサンが鳩とカモメに餌付けしてて

これこの通り。
カオス過ぎて思わず爆笑。


で、今戸神社到着。


どうやらここらは七福神めぐりができるそうで、この今戸神社もそのうちの1つ、福禄寿がいらっしゃるそうです。


招き猫発祥の地、ってすごいPRしてますね。


本殿はこんな感じ。
近づくと…



招き猫ばかり。
たまらんです。

そんな広い境内ではないんですけど、ボチボチ人が来てました。

絵馬も招き猫。
つーか数!すごくねぇ?


夏目友人帳のアニメヒット祈願もされたそうで、にゃんこ先生がいらっしゃいました。
しかしたくさんの猫が奉納されとりますなぁ。

で、招き猫おみくじとかゆー猫好きにはたまらんのがあったんで、ついついやってみた。

こんなん付いてますw

ちなみに招き猫は色によって呼ぶ福の種類が違うらしい。
でもって右手挙げがお金を、左手挙げが人を招くんだとか。

…ここらへんのどっちの手が云々てくだりが、「五徳猫」にもあったんだよねw
なんか楽しい。
ちなみに写真の、私が手にした白い招き猫は開運招福・吉兆来福だそうだ。
左手挙げだから人を招いてくれるニャンコですね。


なで猫、なんつーのもいましたが…
2007年に作りました、だって。


あくまで今回は招き猫巡りなので、浅草寺とか見向きもせず終了。
歩くの苦手な相方は帰らせ、ここからは単独行動に出ます。


お次は西巣鴨。
西方寺ってお寺です。

ここんちの招き猫ストーリーは

吉原三浦屋の薄雲太夫が飼っていた猫が、厠に行こうとする太夫の裾を咥えて離さない。
尋常でない様子を恐れた楼主が不気味だと猫の首を落とす。
するとその首が吹っ飛び、厠の近くにいた大蛇に食らいつき退治。
自分を護ってくれた猫に感謝し悲しむ薄雲。
その姿を型取り弔った…のが起源?


とまぁなんか後半曖昧だったりする。
薄雲のお客が悲しむ薄雲の為にニャンコの像を彫ってあげたってのも一説にはあったりしてね。

でもってこの西方寺、かつては浅草にあったそうなんですが、もとは投込寺。
旧吉原遊郭の遊女だとか行き倒れた人とかを無縁仏として弔ってたようです。

あと、高尾太夫のお墓がある。
高尾太夫ってのは吉原の代表的名妓、つまりはミス・吉原ってとこですかね。
ここに眠ってるのは二代目の高尾太夫。

この高尾太夫に関してはすごく個人的に好きな部分があるんですが…
今回の主役はそっちじゃなくて猫なんで、話戻します。
そちらが気になる方は落語の『反魂香』ってのを調べてみておくんなせぇ。


色んなHPとかで猫の像がボロボロだってのを見てたんですが…
とりあえず寺着いても見当たらず。
高尾太夫の墓も見つからない。

まさかもう…?と思って住職らしき人に聞いてみたところ、フツーに墓が並んでる中にありました。
しかし住職「皆様よくいらっしゃいますが、どこでそういう情報を?」って不思議そうにしてました。


で、こちら高尾太夫のお墓。
そしてその横に…


いました、ニャンコ。
あぁ、確かに手は欠けてるし頭もヒビ入ってる…

てゆーかそこまで好きなら、高尾じゃなくて薄雲とこの猫像を一緒にしてあげれば…と思いますがそうもいかないのが現実。。。


頑張ったんだね~なんつって、頭ナデナデ。
そしたら、なんか分からんけど泣きそうになりました。
別に悲しいとかってわけじゃなかったんだが。
涙こらえるのに一苦労する位。
何だったんでしょうね?


で、その横にこの灯籠。
投げ込み寺の文字がはっきり見てとれます。

しかし本当、泣きそうになってる自分にビックリでしたよ。
そーいや一時ハマった漫画、猫絵十兵衛の「青楼猫」はこの薄雲とタマのストーリーがモデルっぽいですね。
そーいやあの話も読みながらボロボロ泣いてたんだった。


気を取り直して、次へ。

この次に向かった豪徳寺。
こここそ、今回のこのツアーを決行しよう!って決意したきっかけでして。
来ました!って気分でしたw


駅前にも早速いらっしゃいましたw
しかも微妙にかわいくないww


で、こちらの招き猫ストーリー。

まだ貧寺だった頃、和尚が自分の食べ物を分けたりしながら猫を飼っていた。名前はタマ。
ある日和尚がタマに「何か果報を招いてくれよ」的な事を言う。
その後幾月日が流れ…
彦根二代目藩主井伊直孝が鷹狩の帰りに夕立に遭う。
雨宿に困っていると豪徳寺の前でタマが手招きしているような仕草で呼ぶ。
しきりに招くので、中で和尚の説法を聞いているとなんと先程までいた道に落雷。
助かった事に感謝し、これも仏の因果だと井伊家の菩提寺に。
猫はやがて祀られ、姿形をまねきねことして称え崇め祀れば開運招福。

というわけで、こちらの豪徳寺は井伊家の菩提寺なんですね。
でもって井伊と言えば彦根てのもあって、実はあのひこにゃんはここんちの招き猫がモデルらしいです。


正門から。



入口にもしっかり建っております。

残念ながら仏殿は閉じてましたんで、扉越しにお参り。
そこから左手に進むと…


ありました招福殿!
こちらこそ招猫観音を奉っているお堂なんであります。


ひこにゃんかと思ったら違ったw

ここでは大小様々なサイズの招き猫を分けて頂けるんですが…(買う、とは言いませんよ)
願いが叶ったらここに納めに来るのが礼らしく。


わー………(°∀°)

ザ☆ねこだらけ。



かわいいというか、コレはもう笑うレベルだね。


この招き猫たちの後ろにあるのが、タマを奉ったお墓なんだそうです。
しかしすごいなこの数は…

群馬の、同じ理由で増えちゃった赤城大沼の鯉を思い出しましたよw

なんだかニヤニヤが止まらないまま、お次は井伊家のお墓へ。

まぁ…お墓だからあんまり写真はね…
この写真一番奥にあるのが、かの有名な井伊直弼のお墓でした。


ちなみに、招福殿の向かいに三重塔があるんですが、その二階部分の屋根の装飾。

左、招き猫観音。
右、猫2匹?!

本物じゃないよね?ない…よね??
スゲーガン見しちゃいましたww


とゆーわけで、エンジョイ豪徳寺。

でもって1匹分けて頂きました☆
開運招福!!



そこからは小田急線沿いの下北沢をちょっとウロウロして…

ってなんかモスの前が賑わってますが?
野次馬してみたら、いましたよ招き猫が。

やらされてる感ハンパねぇwww
向かいの席に座った飼い主=オッチャンが、めっちゃドヤ顔でしたとさ。

●○●○●○●○●○●○●○●

てわけで、結局どれが招き猫のはじまりなのか分からずじまいですが。
いいのだ、かわいいからw

福を招くって意味では今戸神社、
厄除けって意味では西方寺、
人を招くって意味では豪徳寺かなぁ。
どれも納得だわ。

とりあえず我が家に連れて帰ってきたタマも、招いてくれる事を祈って。


楽しい1日でした♪

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