おとなりカフェ

走れ!仙石線のイベントに・がれき処理が最優先を実感


3月10日、世田谷を出発する早朝から・・・みぞれが雪に変わっていました。
相変わらず、雨オンナは大変。。

ともあれ、宮城県東松島市内、仙石線がまだ復旧できていない場所での「走れ!仙石線」のイベントで開く、パル・パラソルカフェを手伝いに現地に向かいました。

東北も雪・雪・雪。東北本線で松島駅に到着



でも、日本海側のような積雪は無く、足元がぐちゃぐちゃしている感じ。
登山靴で正解でした。

本当は2月、仮設住宅に行く予定でしたが、子どもの行事の都合があり、急きょ変更。
3月10日という日本と世界が祈りに包まれる11日を前に、通常の仮設住宅ではなくイベント参加となりました。

今回も私はイベント開催中、主に珈琲淹れをさせていただきました。
荒涼とした風景の中、線路を歩くというプログラムに参加した人も。

イベントの目的は、一日も早い仙石線の復旧。
「みんなの夢をのせて 走れ!仙石線」



仙石線の開通駅は少しずつ増えていますが、最後に東名・野蒜あたりの被害の大きかった地域の線路が(おそらく)内陸に移されつながるでしょうけれど、全線開通するのは5年後と言われています。

現在は不通区間をバスが輸送していますが、住民の方にお話を聞いたら、これまでより1時間半~2時間くらい多くかかるとのことで、このままだと日常生活がままならず、子ども達の選択であきらめることが増えたり、仕事との関係で人口流出も加速したり、と。
地元の人たちの危機感が痛いほど伝わってきました。


途中から雪は雨に変わり、会場はぐちゃぐちゃしました。
この日は、悪天候に加えて、中学・高校の卒業式が多く、ちょっと人の集まりにくい日でした。
が、全国からNPOや生協、さまざまな団体がたくさんの食べ物や飲み物を用意してにぎわいました。
隣では栃木のエビ団子入りの味噌ラーメン。私もいただきました。寒さのなか、さらに美味しく感じました。



昨年11月に訪れた、根古地区の仮設住宅に住んでいらっしゃるおじさん、おばさんたち数人の方々とも再会できました。
私の顔を覚えていてくださったことにも大感激。

イベント終了の頃、会場になっていた東名駅の周辺を見てきました。

1年経ってもこんな状態か、というのが正直な感想でした。
崩れたままのお墓も少なくありません。
家の形は残っていても、当然、人が住める状態ではありません。インフラも×のまま。






撤収後、送迎のマイクロバスにまた乗せてもらい、航空自衛隊松島基地を通過し、東松島市大曲地域のほうまで連れて行ってもらいました。
野蒜と同様、被害の大きかった大曲地区は、野蒜以上に、がれき処理はすすんでおらず、そのままの風景が残っていました。
あちこち、海水・淡水、混ざり合った水が引いていません。






マイクロバスの運転手さんによれば、大曲地区は集団で移転することがほぼ決まっているらしく、そのために手つかずなのだとか。
このままでいいと思っている人など誰もいないと思いますが、個人が何とかできるものでもなく、この風景がそのままなのは本当に切なく、辛い。
ここに思い出のない私だって涙が出て、気が狂いそうなほどなのに、ここに生まれ育って思い出がたくさん詰まっている人たちは、こんな風景を毎日見ていたら・・・
希望を抱けと言われても、無理がある、と思いました。

がれき、と言っていいのかわかりませんが、私たちが自治体を通じて最もしなければならないことは、少しでも被災地のがれきを受け入れること。
それが、まずは、最優先なのかもしれません。
放射線量の管理を徹底しても、反対の声が小さくならない、その気持ちはよくわかります。
でも、1年経ってもあの風景という中に立つと、この風景を毎日見ているのが自分だったら、と思わずにはいられません。


都知事には驚かされることしばしばですが、いち早く被災地のがれきを引き受ける決断をし、実行できていることには感謝しています。(失礼ながら)「変人」でよかったと。


岩手県で平年の11年分、宮城県は19年分に相当する膨大ながれき。2県だけで2000万トン(想像ができていませんが)。石巻市だけで685万トン。
処分場に未だ集まっていないがれきをカウントすれば、間違いなくこれ以上の量です。
(福島県のがれき量が入っていないことには、申し訳なさを感じますが)

環境省によれば、2月21日時点で最終処分されたのは全体のわずか5%。
阪神淡路大震災では、3年間で処理を終了したそうです。

せめて20%、400万トンだけでも広域処理できないか、政府が焦る気持ちもわかります。

被災地で必死に生き抜いている人たちに、どうか頑張ってほしい、支援を届けたい、と思うなら、がれき処理の引き受けに、ただただ反対するのはどうなのでしょう。
市民が積極的に関与しながら安全に引き受ける方法をみんなで考えられるといい。
国も安全確保と資金の支援は全面的に行うと表明しています。
被災地のこの風景を見に行く資金まで国が出すということです。

みんな、見たほうがいい。1年経ってもこんな状態なのです。

松島海岸駅の近くで。


復興支援グッズ2種購入。女川町のonagawa fish、石巻の海岸にある休館中の「石ノ森萬画館」の009。



大好物の三陸のわかめ。3/11はわかめ三昧しました。
つくづく美味しい。危険という意見もあるけれど・・わかめは被ばく予防にもなる食品です。




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