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おとなりカフェ

なるほど!がいっぱいの保育園に出会いました。

先日、9月の大雨の降った翌日、朝まで雨模様と言われていたのに快晴の朝となった日に、調布の国領にある「東京YMCAまきば保育園」を訪問する機会がありました。
まぶしいほどの緑の中で、子どもたちがのびのびと遊びまわっていました。
柵の向こうも敷地内なんだとか・・なんとまあ恵まれた保育園です。

どの部屋も、広く取られた窓の景色が一つの絵画のようでした。

緑豊かな庭が広くて・・・と聞き、私も行きたい~!!という2名が、仕事で行くという方にくっついて行きました。
新設されたばかりの認可保育園は、どんなかなーと。

東京YMCAまきば保育園


サイト上の文字だけを見ていると、認可園なんだなーということだけで、特別なことは何も伝わってきませんね。



この保育園は、オープンは昨年の4月1日なのですが、準備は設計・施工含めて約2年。
特に設計の段階で、保育の専門家、多方面からの知見を集めて議論を重ね、取っ組み合いこそしなかったけれど、喧々諤々、子どもの自ら育つ力をどう育むか、親の子育てをどのように支援するか、とことん話し合われたそうです。

この保育園。しつらえや、ちょっとしたことの環境設定が素晴らしい。
かつて親として、毎日保育園に子どもと通っていた時を思い出し、ほしかったなーこういうの、とか、こんなのあったら泣けちゃう・・といったことが、あちこちに。

もちろん、当時十数年前のこと、これ以上望めない、というくらいの保育園に通わせてもらえたことに心底感謝していますが、まきば保育園の園長先生曰くこれまでの保育園の「いいとこどりをしたのよ」とのこと。お茶目に笑っていらっしゃいました。

写真で見せられないのが残念ですが、なるほど・・と思ったこと
メモとして。

・階段にちょっとしたガラス張りのサンルーム(ほんとに少しだけなのですが)。
・そこには、季節の花などを活けたりして、四季を楽しめる雰囲気にしている(常に本物を飾る)。
⇒ほんのちょっとたちどまる。ほっとするひと時。
・部屋ごと、出入り口の引き戸は二重。ガラスが入っている戸と入っていない戸がある。
⇒ガラスの入っていない戸は、自然の風を通したい時に。
・引き戸には、子どもが手を挟まなくてすむように、あらかじめ子どもの手が届く範囲で隙間が作ってある。
・0歳児の部屋に入る直前に、2畳ほどの小さな部屋がある。
⇒朝、保護者が送りに来て、子どもと落ち着いてお別れをするスペース。水場もあり。
・一般的に、1階が小さな子どもの部屋であることが多いけれど、ここは3・4・5歳の子どもたちの部屋が1階にある。
⇒遊びたい!と思った時にすぐに外に出られることが最も大事だと考えた結果、こうなった。
・椋の木でできた優しい手触りの家具類。(一部府中刑務所で作られたもの)
・園児1人に対して、ペアレントロッカーが1つある。(コインロッカー並みにたっぷり入る)
⇒子どもが小さいうちは、荷物が多いのが常で、朝子どもを送った後に仕事場に行くし、時には外部に立ち寄る必要があるということも多い。こういうロッカーは心底ありがたいはず。
・働いている人たちがのびのびと自ら動いているらしい。ああしよう、こうしたい、という意見が出て日々の充実が図られているようだ。
⇒これまで働いた保育園では自分の思うことが出来なかったという人は必ず採用したとのこと。したいことがあっても、意外に「園のやり方はこうだ」ということが強い場合が多い。長く働いてもらうために休憩室にも配慮している。

最後に、くすっと笑っちゃいましたが、なるほどなーと思ったこと。

自由には出入りできない厨房の壁をふすま半間分くりぬき、中の様子が見えるガラス張りにした。初めて入った集団生活で慣れずに泣いている子どもたちは、皆ここにきて、食事を作っている人たちを見にきて、落ち着いて、だんだん泣きやんだそう。
時には、押し合いへし合い、中を見ていたと。
これは思いがけないことだったそうです。

おもしろいなーー
保育に携わる人の子ども観や、思いはもちろん大事。
でも、環境設定によって生み出されるもの、回避されること、たくさんあることに改めてはっとした日になりました。
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