アースデイの会場で、プラカードを持ちながらぶらぶら歩いている青年がいました。
世界は9条を選びはじめた
ここには愛らしくてセンスのよいキャラクター・きゅうとくんが描かれています。
5月4・5日に幕張で開催される「9条世界会議」の宣伝でした。
http://whynot9.jp/first/
アースデイの会場には、戦争の現状を伝えるブースや平和へのアクションを呼びかけるいくつかのブースがありました。
私も娘も、思い思いにメッセージを書きました。
戦争は、人々が一所懸命働いてためたお金を一瞬に消費し、破壊し、人や生き物を殺し、家族を引き裂き、環境を悪化させ、その後生き残ったとしても心身ともに大きな傷を残す。
でもなくならない。
人間のおろかさを究極的に表現する行為ということなのでしょうか。
自然災害ではなく、自分でそのような行動を起こすのですから。
たぶん、一部の人にとって、とても都合のいいことがあるのです。
ただし、ひじょうに一時的なこと。
なぜ「一時的」かと言えば、本当に自分や家族という周りにいる人がなるべく幸せであるよう願うとしたら、相当大きな枠組みでみんなが幸せにならない限り、その一部の人の幸せも続かないからです。
地球は一つ。生命はつながっているから。
憲法についても、第9条のことばかりとあきれて語る人もいますが、憲法というのはそれでいいのです。
法律を定めるための法律だから。
みんなの向かう方向を指し示すビジョンだから。
日本人はこの憲法を大事にしないと。
21世紀になって、世界の資源・エネルギーが決定的に不足してきたとき、この9条の意味が身にしみてわかってくるときがくるでしょう。
他にも、大事なことが書いてあります。日常の中で一度読んでみるといいです。
昨日、高村外務大臣が、今後5年間でアフリカに小学校1千校を建設し、40万人に学習機会を提供するという教育支援を打ち出しました。300億円です。
ただ、未だに学校に通えていない子は、アジア・アフリカに7200万人。40万人といってもその1%にも満たないのです。
自衛・軍事支援に使うこととの比較、生活の質の向上に至る社会波及効果、そうしたことを考えても、戦うことで得られる平和に未来はないと悟り、非武装と説得と行動とで仲間を増やしていくことで平和に向かうべきなのです。
この世界会議、いいなーと思うのは、たくさんの若者が参画していること。
未来を頼みます、と言いたい。私ももちろん、まだまだできることで頑張りますけどね。
集英社新書の『憲法九条を世界遺産に』の太田光氏と中沢新一氏の対論、これはなかなか深いです。世界遺産というその発想、ありかもしれません。
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