今日、仕事のついでに立ち寄ることのできた「いわさきちひろ美術館」。
ほんの30分程度の時間でしたが、館内にいるだけで、いわさきちひろの絵に描かれたいろんな子どもへのやわらかなまなざしと平和への思いに、私は自分の心や身体の緊張がとけていくのを感じました。
展示の中で出会った”大人になること”というタイトルの文章・・・
最後のところに
「~大人になるというものはどんなに苦労が多くても、自分の方から人を愛していける人間になることなんだと思います」
とありました。
その前半部分には、若い頃のいわさきちひろ自身について、
「なんでも簡単に考え、処理し、人に失礼をしても気づかず、なにごとにも付和雷同していました」
という文章に象徴されるように、若いときに戻りたいなどとは思わない、その理由が書かれていました。
いまの自分のほうがまし、と1972年(53歳・亡くなる2年前)のいわさきちひろは書いています。
私もひそかに同じような思いを抱いきながらすごしてきた一人で、若い頃に戻りたいなどとはまったく思わないのです。
しわが増えようが、体型が変わろうが、身体に異変が起きようが、やっぱり自分の若い頃の世間知らずぶりをまた再び引き受けることを想像すると・・・めまいがしそうです。
いわさきちひろという人が、とても近くなってきました。
今度は、近いうちに、一日がかりで行くつもりです。
素敵な人だったのだと、今日やっと気がついた私です。
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