おとなりカフェ

「騒音」になってしまった子どもの声問題

なんだか変な時代になったものだと思います。

子どもの声が「騒音」だと感じる人が増え、この5-6年は特に、新たに保育施設を建設する際に反対運動が起きないことはない、という状況です。
すでに各地の公園の多くは、子どもたちが思いっきり遊べる場所ではなくなりました。
禁止事項だらけの注意書き、読んでるだけで意気消沈。

電子機器を子どもに安易に与えるのは、大量のアルコールを飲ませ、子どもの脳を壊すようなもの。
早い時期にメディアリテラシーを・・なんて最もらしく正当化してはいけない、
と尾木ママのお言葉。

でも、放っておいたら電子機器に遊んでもらうことを選ばざるを得ない環境です。
子どもの「群れ遊び」環境をどう作っていったらいいのでしょう。

都環境確保条例が定める住宅地の騒音基準は45デシベル。
こちらに東京都環境局の「生活騒音」の表がありました。
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/air/noise_vibration/daily_life_noises.html

確かに、子どもの歓声は45デシベルを超えるでしょうね。
45デシベルって、文句を寄せてくる人たちも恐らく、時々出している「騒音」なんじゃないかなー・・

夏のプールで静かに水遊び。
窓を防音サッシ二重構造にする。
なんて、すでに世田谷区の新設保育園では常識です。
子どもたちが、静かにプールに入れるって、ちょっと想像しにくいけれども、保育士さんたちは神経をすり減らしながら、子どもたちのプール時間を作っています。

この4/1から、小学校就学前の子どもの声は「騒音」から除外。
社会通念上の「受忍限度」を超えた場合は勧告や命令で停止させる。
「受忍」のレベルは人それぞれ。
この対策で面倒な訴訟は減りそうです。でも、解決策ではないですね。

つまり、大人側の心の問題。
ここまで、子どもがわずらわしいと感じる大人がいる時代は、かつてあったのでしょうか。

保育園や小学校、「ご迷惑をおかけします」から始まる挨拶があたりまえになっていることに、周囲の大人が疑問に思わない社会って・・
子どもが未来社会の不可欠な財産であるという認識があまりになさすぎることを、具体的に解決していく努力をしないといけないですね。
できることから、身の回りで。

子どもの成長に必要な場と時間、遊び。これは時代がどんなに進んでも、あんまり変わらない。
大人の都合で、子どもの成長に欠かせない栄養を、奪ってはいけない。
と、さらに強く思う今年の春です。
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