>>>>>>>Step2-2>>>>>>>>>>>>
さて、私(トレーナー)からAA(事例提供者)さんのコメントにフィードバックしますね。
A. まず賛成なのは、①から④まで全部賛成ですが、特に①ですね。ここまで短い聞き返しはかなり肩の力が抜けてないとできないと思います。MI-3のp318に臨床家の内面を表すことばとしてuncluttered mind (散らかってない心)というのが載ってますが、そんな状態を連想しました。←このコメントはAAさんがTNTに挑戦されるので付け加えた内容なので、あんまり気にしないでください。
B. それから④T26についても、素晴らしいと思いました。クライエントは、一応、無関心期~関心期のさかいと思われますが、T26に対する応答を見る限り、自分の両価性に気づいていないので、むしろ無関心期に近いといえるでしょう。本当はやりたくないし、関心ないけど頼まれちゃったからなあ。ということですね。とすると、この面接は実は、楽しい気づき(本人も「ですね、ですね」と喜んでます)を通じて両価性を生み出した(developing discrepancy) ということになります。
しかもそのまま準備期まで突入してますね。いろいろ計画してますから。これはすごいことです!しかもこのT26は周囲への配慮があるという事実を指摘すること通じて「是認」の効果も持っているわけで、いや~恐ろしいほどです(^^)
付け加える点としては、
C. 短いばかりでなく、聞き返しの質が高いですね。たとえば、複雑な聞き返しの中には、文脈の先を予想した「続きの聞き返し」(continuing the paragraph)が少なくともT6, T23で聞かれています。T31, T38,T39もそんな感じですね。(なのでT6はSRでなくCRでもいいかも)。このT6は本当に印象的で、さりげなく、まず、禁煙外来の気の進まない部分から聞き始めるという全体の流れも意識されているのではと感じました。
D. T4 もすごいです。これはCRでよいと思いますが、ある意味ものすごいサマリーですね。雑草のCCっぱの中から(さりげなく)無造作に一輪の花のつぼみを手にして差し出すような。T5もクライエントが手にしているまだ固いつぼみを見ながら、「これ花ですよね」みたいなすごい聞き返しだと思います。
E. あとは、チェンジトークに対するEARSがきちんとできていること。実際の会話の中で無理なく自然にできている。特にT14, T25など素晴らしいと思います。
では、続けて、ステップ3に進みましょう。
>>>>>>>>>>>step3>>>>>>>>>>>>>
次やるとしたら、どんなふうに変えてみますか? AAさん続けてお願いします。