「しゃばけ」シリーズ最新刊「ちんぷんかん」最高！

　皆さんはどんな本をお読みになりますか？わたしは、いわゆる乱読という読み方で、特にこれといって好きなジャンルがあるわけではなく、新刊というと大体読んでしまいます。実務本や専門書はもちろん、今はやりの経営指南書のたぐいも読みますよ。小説も話題本は大抵読んでおります。なかでも結構時代物が大好きです。

　昨日、大好きな畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズの最新刊「ちんぷんかん」が出たので、即購入し一日でいっき読みでした。やっぱりこのシリーズは本当に良いです！！

　江戸時代の大店の若だんなが主人公なんですが、これが病弱で体が弱く、情けないほどいつも死に掛けるほど寝込んでいるんです。わけありで、妖がたくさん周りに登場するという、時代物のＳＦファンタジーってとこですか・・・

　でも、このシリーズはいつもジーンと心に来るものがあり、今回も「ちんぷんかん」の最後の話　「はるがいくよ」　では、おもわずウルウルときてしまいました。シリーズの底に流れる主題が、実に奥深いのです。やさしいまなざしで真実を見ているという感じ、女性には特に共感できる本かもしれません。

　限りある命だからこそ、一生懸命に今を生きる。このシリーズの一貫した思いだと感じています。ああ、本の読める人間に生まれてよかったあ！！