新MICHY WORLD 

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老後は田舎で?

2011-08-24 21:04:15 | 読書の世界
話がどう展開していくのか、気になって、
一気に読んでしまった。
おもしろいし、いろいろ現実問題として考えさせられるところの多い話だった。

『プラチナタウン』(楡周平著 祥伝社文庫)

総合商社で部長まで勤めた男が、
上司の不興をかい、出世街道から外された。
同時に、故郷東北の一自治体の町長になり、
町の再建をしてほしいと乞われる。
自棄酒あおって、酔いつぶれて、
無意識のうちに引き受けてしまった町長への道。

多くの負債を抱えて、財政再建団体に転落する寸前の町、
近隣の市町村から合併を拒まれるほどの危機的状態の町。
スポーツ施設や文化的公共施設などを建てたものの、
閑古鳥がなき、赤字は積み重なるばかり。
若者は都会に出て行き、高齢化、過疎化がすすむ町。
町議会のドンは、利権を求めて暗躍する。
町民や多くの議員は、無気力。

対立候補もなく、全会派こぞって応援するというなか、
町長に就任。

そこで、町の財政再建策として考え出されたのは、
工場誘致用地としてあった広大な土地に
民間(以前勤めていた総合商社)に高齢者向け介護付施設・住宅を建てさせて、
都市部から高齢者を呼び集め、
合わせて、介護にあたる若い世代の雇用保証をしようというもの。
若い世代が町に増え、町は活性化され、税収も増えるはず。

定年退職したが、まだまだ健康体という前期高齢者、
だが、いずれ介護が必要になる、
そういった人たちの終の棲家を提供しようという目論見。

都市部で介護施設に入るには、高額な入所費用がかかる。
田舎で、物価は安い。
自然は豊か。
釣りをするのもよし、ゴルフをするのもよし、
農作業にいそしむもよし、陶芸を楽しむもよし…

小説の上でのサクセスストーリーだが、
実際にこんな町があれば、移り住んでもいいと考える人は
多いはずだ。

だけれどね、
小説の中でさえ、
都市部での入居費用より格段に安いとはいえ、
2LDKのその介護付高齢者向け住宅に入るのに初期費用1人1000万円
かつ、月々の生活費・管理費は年金を全部つぎ込んでも足りない。
都市部で、ローンの済んだ戸建住宅をもち、
その家を売却、あるいはリフォームして賃貸しして
年金以外に収入があり、退職金も含め貯蓄がある人が入居できる。
もちろん、子どもは独立して別なところに済んでいる。
そういう人たちが、移り住むことになる。

老後を安心して生き生きと暮したいと思うのは、
一握りの金持ちだけのものではなかろうに。




ビバ 夏の生命

2011-08-17 09:17:48 | 日記
すべての生命のふるさと 今こそ讃えあおう(梅原司平♪ラスト・メッセージ♪)



トウモロコシの甘い汁を吸うカブトムシのペア



金ゴマの実 どんどん付きだした



部屋の中にまで入り込んできたヒグラシ(?)



アオミズ(?) 灯りに寄ってきて網戸に



ヒマワリプロジェクトで住宅地の中の畑に植えられたヒマワリ
見えないけど、向こう側には蕎麦も植わっているんだよ。

暑いので、今日は写真を連ねてアップ。


これも支援? 是非ご協力を

2011-08-03 18:56:09 | 日記
久しぶりに、ご無沙汰していた「かくしち」と「ビッグ・ユア・ファミリー」に
顔を出してきました。

かくしちさんもビッファミさんも、
3・11後、様々な支援の活動をしています。
チャリティのアート・クラフト展示即売会をしたり、
支援物資を集めて届けたり、
炊き出しのボランティアに何度も出かけたり。

特に石巻とつながりがあって、
石巻と東久留米を結ぶ「まきくる」というグループ名で
継続的な支援をしています。

今日私は、かくしちさんで、
「お鍋をもらって 石巻ことぶき町通り商店街にあかりをともそう」
という取り組みに協力してきました。

その取り組みとは、

 石巻ことぶき通り商店街で、
 復興に向け道路や街路灯の整備を始めたけれども、
 経済産業省からの補助金だけでは工事費用がまかなえないので、
 工事費用に充てる資金を集めている

 それが,
 支援金 一口3000円に協力してくださった方には
 お礼に商店街から お鍋がプレゼントされるというおまけ付き

 それが、
 おまけとは言えないほどの上等な鍋
 フランス製のシリコンスチーマー(直径27cm 高さ11cm)

 


超耐熱性ガラス鍋・蒸し器せいろ付(直径26cm 高さ19.5cm)


 1万円でも買えないぐらいの品物

 なんでも、商店街の業者さんがお取引先より
 これを売って店を再建しなさいと寄付されたものだそうだ。
 それを商店街の復興資金として使おうというもの。
 その鍋の数 5000個

 複数口寄付するけど、受け取るお鍋は1つでいいという場合、
 その分のお鍋は被災地域へ寄付となる。

 ※配送希望の場合は、1セットにつき配送料プラス1000円(代引きで)

支援といっても、上等な鍋が手に入り得した感の方が勝る感じですよ。

ただ、この取り組みには期限があります。
もう道路整備工事は始まっているので、9月までには資金調達したいらしいのです。

このブログを読んでくださった方、
是非ぜひ、ご協力をお願いします。

全国どこの方でもいいです。
このとりくみについて、ご友人に知らせたり、
ご自分のツィッターやブログなどで知らせてくれると
ありがたいです。

詳しいことは、まきくるのブログ http://ameblo.jp/makikuru2011/

       かくしちのブログ http://ameblo.jp/kakusichi/







 

人助けしたものの

2011-08-02 07:50:55 | 日記
先日、夫と小雨降る田舎道をドライブしている時、
奇異な光景を目にした。

道路から1.5メートルほど下がった畑地に乗用車が留まっており、
車の傍に老人が呆然と立っている。

通り過ぎてしばらく走ってから、
「あの車、落ちたんじゃない? 大丈夫かな」

どうしても気にかかり、
ユーターンして、声をかけてみると、
「居眠りしてしまって、気がついたらこんなことに…」

なんと対向車線を越え、道路の右側土手下を10メートルほど走り、
ぬかるんだ草地に埋まるように留まっていた。

「これはレッカーを呼んで引き上げてもらわないと、
 自力では戻せませんよ。
 どこかに連絡しましたか」
しかし、ケイタイも持っていないから、連絡しようにもできないと…。

そこで、ケイタイをお貸しして、ディーラーさんに電話する。
しかし、担当の方は外出中で1時間後にしか戻らないという。
それより、事故現場の位置を電話で説明できない。
「うちの近くまで来ているんだが…」

「お宅が近いなら、うちの車でお宅までお送りしますから、
 家からまた電話したらいかがですか」
と提案して、そういうことになった。

さて、それからがまた大変。
落ちた1メートル余りの土手をその方が上ることができない。
夫が下から押し上げてやっと道路まで上がり、
なんとかお宅までたどりつけた。

私たちも用があったので、そこで失礼した。
その1時間後、土砂降りの雨。
あのまま、通り過ぎていたら、あの人はどうしていただろうと思うと、
ユーターンして声をかけてよかったと思う。

2時間半ほど経って、雨も小降りになり、
再びそこを通ったら、車は既に引き上げられていた。

よかった!

しかし、
「いつか、居眠り運転しやしないかと思っていた」
とつぶやくあのような方が、
日常的に車を運転していいものだろうかと
思わずにはいられなかった。