『ルポ 若者ホームレス』(飯島裕子著 ビッグイシュー基金 ちくま新書)
年末コンサートに行った帰り、まだ夕刻という時間、
ガード下でちぢこまって寝ている人を見ました。
2日続けて、同じところで、同じ姿。
体つきを見ると、どうも若者のよう。
その姿が脳裏にやきついています。
そんなこともあり、手にした本。
ビッグイシューを販売している若者や炊き出しに集まる
20代~30代の若者50人へのインタビューをもとに、
若者が置かれている困難な状況を書いてあります。
この本を読むと、なんともやるせない思いにさせられます。
若いのだから、選り好みしなければ仕事はあるでしょ。
働けばいいじゃない。って?
でも、自己責任なんて簡単には言い切れない、
構造的な、転落をまねく、現実。
インタビューに応じた50人の8割は正社員経験があったといいます。
職探しをしてこなかったわけでもない。
リストラ、職場内イジメ、過酷な労働での健康を害した等々、
様々な事情で離職。
正社員→アルバイト→製造業派遣→日雇い派遣…というパターンで
労働力としてダンピングされていったケースが多いということ。
2003年の製造業派遣の解禁は、失業即ホームレスという事態を助長した。
なんとかならないの?
いや、なんとかしなくちゃ。
たとえ、ガード下に寝ている青年に手を差し伸べることはできなくても、
そういう人たちの存在を直視することはしなくちゃ。
と、心揺さぶられた本でした。
年末コンサートに行った帰り、まだ夕刻という時間、
ガード下でちぢこまって寝ている人を見ました。
2日続けて、同じところで、同じ姿。
体つきを見ると、どうも若者のよう。
その姿が脳裏にやきついています。
そんなこともあり、手にした本。
ビッグイシューを販売している若者や炊き出しに集まる
20代~30代の若者50人へのインタビューをもとに、
若者が置かれている困難な状況を書いてあります。
この本を読むと、なんともやるせない思いにさせられます。
若いのだから、選り好みしなければ仕事はあるでしょ。
働けばいいじゃない。って?
でも、自己責任なんて簡単には言い切れない、
構造的な、転落をまねく、現実。
インタビューに応じた50人の8割は正社員経験があったといいます。
職探しをしてこなかったわけでもない。
リストラ、職場内イジメ、過酷な労働での健康を害した等々、
様々な事情で離職。
正社員→アルバイト→製造業派遣→日雇い派遣…というパターンで
労働力としてダンピングされていったケースが多いということ。
2003年の製造業派遣の解禁は、失業即ホームレスという事態を助長した。
なんとかならないの?
いや、なんとかしなくちゃ。
たとえ、ガード下に寝ている青年に手を差し伸べることはできなくても、
そういう人たちの存在を直視することはしなくちゃ。
と、心揺さぶられた本でした。