misty green and blue

Life is like an onion...

表現力。 2

2018-12-26 | something


運動音痴の私は、スポーツが苦手である
観戦は嫌いではないが、表現力が問われるものに限られる

例えば、フィギュアスケート

ミスの程度に応じた減点規定に基づき、減点方式で採点するショートプログラムよりも、行う要素の数と種類に自由度が高く、より良い演技を評価の観点とするフリースケーティングの方が好きである

評価の観点は、以下の通り
技術点:スピードがあり、変化に富み、難易度の高い演技の確実性
芸術点:音楽のテーマに沿ったプログラム構成で、緩急自在にスピードを操り、独創性のある表現の確実性


昨今の採点法の大幅な変更により、マイナス評価の対象となる要素(踏み切りなど)とプラス評価の対象となる要素(工夫など)がある場合、結果的にプラス評価となることもある

つまり、芸術点を高く評価される選手には朗報である
喜ばしいことである

競技である以上、技術の向上が不可欠であることは理解できる
しかしながら、そればかりではつまらないと感じる私のような観戦者もいる


過日の『全日本フィギュアスケート選手権』における高橋大輔選手のフリースケーティングは天晴であった
数年間の空白期間が嘘のような、見事な演技であった
それは、観る者を魅了する、心に残る表現力であった

堂々の2位受賞に、心から拍手を贈りたい
『世界フィギュアスケート選手権』への辞退は賢明な選択であると思う反面、個人的にはやや残念に思う
譬えメダル獲得には至らずとも、その偉大なる表現力は世界を魅了するに余りある

事実、今回一番印象的だったのが、彼のフリースケーティングだった
4分間がとても短く感じ、釘付けだった


日本の男子フィギュアスケート界における最初の牽引者 高橋大輔選手
彼の復帰を心から喜ばしく思う

表現においては、“絶対王者” 羽生結弦選手をも凌駕する力がある
残念ながら、何度観ても飽きない、個人的No.1かつ圧巻のプログラム、『SEIMEI』― 羽生結弦選手が和の表現に挑んだ『SEIMEI』を超えると感じるものは、まだない

叶うなら高橋選手には、羽生結弦選手を超えるような絶妙の演技を表現して欲しいと密かに願う私である


フィギュアスケートに必要なのは、技術ではない、芸術だ


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2 コメント

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そうかな (mucho)
2018-12-28 11:27:28
私は貴女と意見を少し異にします。確かに高橋君は私の好きなスケーター の1人ですが、復帰後間もなく、練習不足や、体力の衰えは覆い隠すべくもなく、後半のあの得意としたステップに往年のキレが見られませんでした。判官贔屓は充分理解できますが、今はただ彼の復活を、祈るのみです。

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◇muchoさん (micha*)
2018-12-28 21:46:42
コメント、ありがとうございます♪

おっしゃる通り、体力面での懸念は否めませんが、しかしながら、それを補って尚余りある“表現力”だったと私は感じました
ちなみに、高橋選手は好感の持てる選手ではありますが、ファンではありません

遅ればせながら、羽生選手を通じてJohnny Weirの存在を知りましたが、往年の芸術性の高い演技―表現力としては彼の方が好きかもしれません
(現役時代を見逃してしまったことが悔やまれます)

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