METALTEACHER Blog

メタル好きの高校教師がいろいろ書いております。

THE WINERY DOGS LIVE AT NIPPON-SEINENKAN!

2013-07-29 16:53:07 | 日記
ロック・バンドは何人編成が理想か?
そんなもん分かるわけがない。ただ、人数がそのバンドの音楽性やパフォーマンスに大きな影響を与えているのは間違いない。
1人編成・・・・・・これは、ソロのミュージシャンにすぎず、バンドとは言えないな。
2人編成だと、例えばアコースティック・バンドで片方がヴォーカルとリズム・ギターを兼任、もう片方がリード・ギター、なんてケースはよくある。あるいはヴォーカルを兼任させれば、楽器の組み合わせはギターとドラム、ギターとベース、キーボードとドラムなど、いろいろパターンは考えられる。ただ、いずれにしても、楽器は一度に2種類までしか同時に演奏できない。
これまで、圧倒的多数のロックの楽曲において、少なくともギター、ベース、ドラムが使われており、また、それらの楽器を一度に演奏するためには、最低3人のメンバーが必要である。いろいろ難しく書いたが、要は「フツーにロックするなら3人が最少ユニットでしょ?」というわけだ。
トリオ編成によるロック・バンドは、もう1本のギターやキーボードといった「装飾」がないので、そのバンドの本質的な部分が良くも悪くも顕在化しやすい。つまり、ミュージシャンの音楽的メッセージや技巧、あるいはアンサンブルのまとまり具合がストレートに伝わる反面、ごまかしも利かないのだ。
したがって、それぞれのメンバーの負担は極めて大きなものとなる。そして、ファンがそのバンドに求める水準が高ければ高いほど、彼らの負担は更に増すのだ。
THE WINERY DOGSの3人のメンバーは、ファンが求めている水準に十分応えている。テクニックの面ではまったく申し分ない。バンドのケミストリーも圧倒的だ。それはライブを観てよく分かった。あとは、かつてプログレッシヴ・テクニカル・メタル・バンドの最高峰、とでも呼ぶべきDREAM THEATERに在籍していたドラムのマイク・ポートノイが、「この路線」にどれだけ専心できるかだと思う。この日のライブでは「力を持て余している」感がときどき見られた。それが良い意味での「余裕」に変われば、このバンドは真のスーパー・トリオになり得ると思う。