好きなものは咒うか殺すか争うかしなければならないのよ。 2007-03-20 15:41:37 | book 『夜長姫と耳男』坂口安吾。 この作家の作品としては『櫻の森の満開の下』がとてもすき。 そして、この作品も同じ匂いがする。 純真無垢という残酷さ。それは残酷という言葉など寄せ付けないほどに。 この輝きの一点。魅入られるということ。 魅入られてしまえばもう戻る道などありはしない。 ただそれだけのために。存在理由は意思や思考を乗り越えそこへと収斂する。 だからこそ美しく、それ以外のなにものをも必要とし . . . 本文を読む