詩というもの。私には理解しにくいもの。
といいつつ、こいつはもっている。
のだけど、ちゃんと読んだことはない。
宮沢賢治のあの有機体と無機物が融合するような
交差するような、交歓するような世界はとても
馴染むのだけれど、どうも、私には詩は無縁のもののように
おもえる。
と考えていたのだけれど、たまたま、知り合いがこの作者の熱狂的な
ファンで”読め!読むべきだ!”と強要され読んでみた所、
何故か . . . 本文を読む
泣く子も黙るリドリー・スコット。
ずいぶんとむかし見た記憶は
うどん屋?のオヤジと、ハリソン・フォードの掛け合い。
「4つくれ」
「二つで十分ですよ」
なんと情けない記憶だろう。
たぶん、ちゃんと見たのは今回が初めてだろう。
え?この映画何年前だっけ??というくらい凄かった。
ディック原作の映画の中では最高峰ではないだろうか?
シド・ミードのデザインとあいまって、この混沌たるアジア風味。
強 . . . 本文を読む
かったはいいけど、やっと読みました。
ネタばれありかな。
諸星の描く異形のものって私にはとっても怖い。
あの形がいやなんだ。
ゾンビとかああいうものより、なんていうのだろう、
背筋がざわざわしてしまう。
モノ。名前をつけることによって形を成し、姿をあらわす。
この考え方は最初に岡野玲子で触れた。
呪。名前によって私は形作られると。
だから名前を付けちゃいけない。
つけたらそれは形になってしまう . . . 本文を読む
諸星大二郎。私はずーっと”もろぼし”だと思っていた。
勘違いに気が付いたのは結構最近だ。
さて、この本は知ったのが実は昨日。
えええええ!買ってないよ?知らないよ!
あせあせ。発行日が2005年11月。
うわー。あせあせ。
早速アマゾンくんで検索、カートに入れた・・・。
がしかし、入っていない。
よく見ると在庫がない!
oh!my Buddha!
新品が無くてなんとユーズドオンリー。
しかも、高 . . . 本文を読む
シュルレアリスト、シュバンクマイエル。
はじめに彼が登場する。
そーですか。芸術はもうどこにもありませんか。
諧謔ですか。
侯爵の説教くささが、うん?と思っていたら、そう、marquisだ。
背徳の宗教シーンもどこかで見たような。
身につける法衣がポルノなのがいいかも。あれは彼かエヴァの作品だろう。
異常と思える侯爵の行動も彼なりの行動原理があるように見せて
実はうそで固めてあり、それも実は理 . . . 本文を読む
強烈に武蔵野をイメージしてしまう。
武蔵野の特長は森や林が突然と平地に在る。
普通、丘や裏山などがあってそこに森があるのだけれど
武蔵野は平地の延長にある。
そしてそこへはいるのは意外と容易く
”ここ”と”そこ”の違いは大きくない。
この話はある意味で異世界へ踏み込んで帰ってくる
ようなお話なのだけど”犬”がその道案内役である。
さて、西班牙犬ってどんなんだろう??。
話の最初は”私”という一 . . . 本文を読む
月に想う。
ちょうど、月が明るく
あまりに明るく。
星座をかすめてしまう。
私の陰が月によって作られ
その輪郭はとてもぴんとしている。
おりおんやぷれあですの姿がしろっちゃけてしまい
今ひとつ楽しくないような。
星雲もみえなくなってしまう。
ふりそそぐ光は冷たく感じるけれど
じっさいは熱量をもっているのだろうか。
そんなことを思いながら
道を歩く。
. . . 本文を読む
「ハチミツとクローバー」が好きだ。
映画化やアニメ化させるずっと以前から読んでいたのだが
こんなに人気者になっちゃって。
なんといってもはぐちゃんと森田せんぱいがとってもいい。
特に森田せんぱい。いい味だ。
コロボックルのかっこをさせて写真に撮りサイトアップするところや
嫌がるはぐちゃんにいぢわるするところなど、とってもお気に入り。
そしてある人を思い浮かべる。
好きになると奇矯な行動をとって気 . . . 本文を読む
アイリーン・ガン。
初めて読んだ。かなりの寡作な作家だそうだ。
マイクロソフト社に勤めたこともあるという経歴。
短編ばかりだが、二捻り半といった感じ。
「中間管理職への出世戦略」は強烈であった。
さすがマイクロソフト!っと思ってしまった。
こういう設定はグロテスクでバカバカしいけれど嫌いじゃない。
でも一番のお気に入りは、パートナーの男性が華がないらしく
蝶の遺伝子を注入されて派手好き、目立ちた . . . 本文を読む
友人達とレイトショウを観た。
イメージフォーラム。来るのは何年ぶりだろう。
四谷にあった頃だから、ずいぶんとむかし。
おもにオテサーネクを中心とした制作ドキュメンタリーなのだけれど、
前から、怪しいと思っていたことが判明。
まず、食べ物をものすごくまずそうに撮影する。
シュヴァンクマイエルは子供時代かなり痩せていたらしい
そのため、国家機関で無理矢理食事を与えられ太らねばならないという
施設に入 . . . 本文を読む