陸に上がった航海者

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ウジャイ呼吸

2022年02月16日 | 健康フィットネス
ヨガでは呼吸を意識しながら体位(アーサナ)を取っていくが、その呼吸法は様々。
ゆったりとした深い腹式呼吸を基本に、場合によっては胸式呼吸、短い呼吸をするものや、口から吸って鼻から吐くもの、変わったところでは片鼻ずつ交互に吸引を繰り返すものもある。

私が面白いなと思った呼吸法は、胸式呼吸の一種と言われる『ウジャイ呼吸』
別名『勝利の呼吸』とも呼ばれる、その特徴は呼吸の際に生じる喉の擦過音だ。

私はたぶん、これができている。
「たぶん」と言ったのは、ヨガの先生から、出来ているとお墨付きをもらったわけではないから。
それでいて、「できている」と自信を持てるのは、この呼吸が喘息の時の呼吸に似ているから。
喘息と付き合ううちに、気管を細めて呼吸する術が身についてしまったらしい。

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気管、つまり空気の通り道を細めれば、通過する空気の勢いが強くなる理屈は、水道に繋いだホースで水撒きをする様子を思い浮かべてもらえばいい。
ホースの口を指でつねって細めることで、水の勢いが増すことは誰しも知っていることだろう。

深い呼吸とは、つまりは体内の空気を完全に入れ替えること、酸素の搾りカスである肺の中に残る空気をしっかり吐き出し、酸素たっぷりの新しい空気を肺の中に満たす。
ウジャイ呼吸はそれを短い時間で行うことができる。言わば強制換気法だ。

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私にとっては、普段、体をリフレッシュしたい時にも使えるが、レッスンを受けているときにも有効。
ヨガのインストラクターさんは、たいてい女性(男性もいるんだろうけど、私自身は100%女性からしか受けたことがない)、しかも受講者も女性が多いということで、全体で合わせる呼吸のタイミングは速くなりがち。
体が大きく、肺の物理的な大きさが違うので、レッスン全体の呼吸に合わせて普通に呼吸しちゃうと、まだ肺の中に古い空気が残っているのに、次を吸うので、呼吸を深くできず、充足感が得られない。
そんな時、ウジャイ呼吸気味に喉を狭めて、強く吸い、強く吐くことで、素早く換気できるわけだ。



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