器胎全体に赤く火色が現れ、とても美しい景色を呈する志野の小さな盃です。釉調と器型などからいわゆる穴窯時代のものと考えてよいと思います。
桃山の美濃陶は特異な造形もさることながら、見所の一つとして焼成時の偶然であるコゲや火色などをとても大事にします、これは製作という事を考えた場合人事を超えたいわば欠点ではありますが、風雅であると肯定的にとらえます、この点、中国陶磁器のあり方とはまるで立場が異なります。
堅く焼きしまったもぐさ土は健康的で好ましく、畳付きの幅が広く、その分高台内の削りは高台径に比して小さいのが分かります。だがしかし、こんなに浅く削るのなら削る意味があるのでしょうか。
桃山の美濃陶は特異な造形もさることながら、見所の一つとして焼成時の偶然であるコゲや火色などをとても大事にします、これは製作という事を考えた場合人事を超えたいわば欠点ではありますが、風雅であると肯定的にとらえます、この点、中国陶磁器のあり方とはまるで立場が異なります。
堅く焼きしまったもぐさ土は健康的で好ましく、畳付きの幅が広く、その分高台内の削りは高台径に比して小さいのが分かります。だがしかし、こんなに浅く削るのなら削る意味があるのでしょうか。
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