望月守宮先生の「無貌伝 双児の子ら」を読みました。
雑誌メフィストに序盤だけ載ってましたが、面白いのか面白くないのか
さっぱり判別できないので読んでみました。
完結してない文章では判断できねえよメフィ編集部('A`)
ん、表紙がラノベっぽくて読みやすそうだなあと思ったら
装画が伊藤真美先生でした。
相変わらず絵が上手いです。伊藤先生のストⅡ漫画は神。
大体のあらすじは
「ヒトデナシ」と呼ばれる妖怪？つくもがみ？みたいなのが普通に存在する世界。
ヒトデナシは人間に有害なやつと無害なやつがいるのですが
ひときわ有害なことで有名な「無貌」というヒトデナシに顔を奪われた
元有名探偵・秋津さんのところに主人公の少年・望がやって来る所から始まります。
ひともんちゃくのあとに秋津の臨時助手になる望。
秋津達は無貌に狙われている大金持ち榎木家の娘・芹の護衛依頼を受けて
榎木家邸宅に向かうが…という話。
舞台設定が架空の昭和初期で、雰囲気としては小野不由美先生の「東京異聞」に似ていますね。
文体は飛びぬけて読みやすくも読みにくくも無い、普通です。
ここ10回くらいのメフィスト賞受賞作は別にミステリじゃないというか
ミステリ風味の色物系ばかりでげんなりしていましたが
久々に正統派のミステリで楽しめました。
人間には無理な超常現象を起こすヒトデナシの設定があるので
通常のミステリでは理論で解き明かすような不可解現象を
「ヒトデナシのせい」で済まされたらやだなあ。と思ったのですが
特にそういう理不尽な部分も無くてよかったです。
明らかに現実社会では無理な部分も出てきますが
事前に書かれている説明で充分推測可能レベルでした。
主人公の望も貧乏暮らしで性格が歪んでる系かと思ってたら
全然普通の少年らしい正義感の持ち主で好感が持てます。
逆に探偵（職業）の秋津さんはあまり活躍してないのは残念（´ω｀；）
プロローグの時間軸が一番最後だったり
どうにもイラつく（´ω｀；）解決だったのも
まあ乱歩っぽい感じで味になってるんじゃないでしょうか。
第一作目で世界観を説明するためか、ちょっとくどいというか
間延びしてるような部分も無きにしも非ずでしたが
3作目までは出してもらえるようなので、次回以降も楽しみです。
↓以下、ネタバレで感想です。
とりあえず芹は死ね、と思った☆
私の大嫌いなタイプです（＾ω＾♯）ビキビキ
私金持ちとか王族とかそういう家に生まれ育ったら（家出とかせずにいたら）
政略結婚で好きでもない奴と結婚して好きな人はあきらめるの、当然の義務だと思ってるので！
あと、自分から何もしないくせに不満だけは一丁前に抱いてる奴ね！
芹はこの2点を兼ね添えてて最悪でした。
似たような理由で真人も全く同情できない。
皆に好かれてた、と書かれても描写がないしはあそうですかって感じ。
無貌に顔を奪われたら、自分を見た人間には姿も声も見えなくなる、って設定は面白かったです。
まあそのせいで途中の「影」の正体がすぐわかっちゃうんですけど（´ω｀；）
最初に電車内で出てくる女もどう見ても榎木家関係者だし
他に登場人物表に出てくる人いないしね（＾ω＾）
人物表って一長一短ですね～
霞と芹がそっくりなのは入れ替わりトリックで何か面白いことしてくれるのかと思ったら
単に霞を殺す動機にしかなってなくてワロタ
いや入れ替わったけど子供のわがままないたずらだったし。
トリックはゆるいと思いました。
もうちょっと真剣に調べろよ警察…
他いろいろツッコミたいこともありますが書くのが面倒なので割愛。
でも犯人の動機はすっきりしててよかったですね。
大事なもののために、今自分のできることをやって邪魔者を排除するって
別に普通じゃん？
巻き込まれるのはまっぴらですが（＾ω＾）
まあ倫理観は無いですがそういう考えの相手に望が反省とか後悔しろ、って言ってもね～
目的地に向かって一生懸命走ってる相手に何言ってんの？て感じでした。
正直殺された連中は全員糞みたいな性格で好きになれなかったので
余計正論で説得しようとする望がお寒かったです。
いいじゃんこんな奴ら死んでも。
というかこの手の展開で若造が説教するのが嫌いなんだよね…
ポアロみたいに苦労してきた年齢の人が「人の命は皆平等で誰かが勝手に殺してもいいものじゃない」
とか言うとうんうんそうだよね、と思いますが
苦労してきた年齢の人に望みたいな若造が同じようなことを言うと
ものすごくイラッとします。
お前みたいな何も知らんガキに綺麗事で説教されたくないわ…
そして秋津のハバサキはこれからも水戸黄門の印籠的に振りかざされるんですかね？('A`)
そりゃミステリにおいて犯人を捕まえる部分は食後のデザートみたいなもんで
非現実的でもアリかもしれないけどさ。
今回はいかにも「つづく！無貌関連の謎は次回以降でね！」という感じだったので
打ち切りくらう前に全部明かされると良いなあと思います。
雑誌メフィストに序盤だけ載ってましたが、面白いのか面白くないのか
さっぱり判別できないので読んでみました。
完結してない文章では判断できねえよメフィ編集部('A`)
ん、表紙がラノベっぽくて読みやすそうだなあと思ったら
装画が伊藤真美先生でした。
相変わらず絵が上手いです。伊藤先生のストⅡ漫画は神。
大体のあらすじは
「ヒトデナシ」と呼ばれる妖怪？つくもがみ？みたいなのが普通に存在する世界。
ヒトデナシは人間に有害なやつと無害なやつがいるのですが
ひときわ有害なことで有名な「無貌」というヒトデナシに顔を奪われた
元有名探偵・秋津さんのところに主人公の少年・望がやって来る所から始まります。
ひともんちゃくのあとに秋津の臨時助手になる望。
秋津達は無貌に狙われている大金持ち榎木家の娘・芹の護衛依頼を受けて
榎木家邸宅に向かうが…という話。
舞台設定が架空の昭和初期で、雰囲気としては小野不由美先生の「東京異聞」に似ていますね。
文体は飛びぬけて読みやすくも読みにくくも無い、普通です。
ここ10回くらいのメフィスト賞受賞作は別にミステリじゃないというか
ミステリ風味の色物系ばかりでげんなりしていましたが
久々に正統派のミステリで楽しめました。
人間には無理な超常現象を起こすヒトデナシの設定があるので
通常のミステリでは理論で解き明かすような不可解現象を
「ヒトデナシのせい」で済まされたらやだなあ。と思ったのですが
特にそういう理不尽な部分も無くてよかったです。
明らかに現実社会では無理な部分も出てきますが
事前に書かれている説明で充分推測可能レベルでした。
主人公の望も貧乏暮らしで性格が歪んでる系かと思ってたら
全然普通の少年らしい正義感の持ち主で好感が持てます。
逆に探偵（職業）の秋津さんはあまり活躍してないのは残念（´ω｀；）
プロローグの時間軸が一番最後だったり
どうにもイラつく（´ω｀；）解決だったのも
まあ乱歩っぽい感じで味になってるんじゃないでしょうか。
第一作目で世界観を説明するためか、ちょっとくどいというか
間延びしてるような部分も無きにしも非ずでしたが
3作目までは出してもらえるようなので、次回以降も楽しみです。
↓以下、ネタバレで感想です。
とりあえず芹は死ね、と思った☆
私の大嫌いなタイプです（＾ω＾♯）ビキビキ
私金持ちとか王族とかそういう家に生まれ育ったら（家出とかせずにいたら）
政略結婚で好きでもない奴と結婚して好きな人はあきらめるの、当然の義務だと思ってるので！
あと、自分から何もしないくせに不満だけは一丁前に抱いてる奴ね！
芹はこの2点を兼ね添えてて最悪でした。
似たような理由で真人も全く同情できない。
皆に好かれてた、と書かれても描写がないしはあそうですかって感じ。
無貌に顔を奪われたら、自分を見た人間には姿も声も見えなくなる、って設定は面白かったです。
まあそのせいで途中の「影」の正体がすぐわかっちゃうんですけど（´ω｀；）
最初に電車内で出てくる女もどう見ても榎木家関係者だし
他に登場人物表に出てくる人いないしね（＾ω＾）
人物表って一長一短ですね～
霞と芹がそっくりなのは入れ替わりトリックで何か面白いことしてくれるのかと思ったら
単に霞を殺す動機にしかなってなくてワロタ
いや入れ替わったけど子供のわがままないたずらだったし。
トリックはゆるいと思いました。
もうちょっと真剣に調べろよ警察…
他いろいろツッコミたいこともありますが書くのが面倒なので割愛。
でも犯人の動機はすっきりしててよかったですね。
大事なもののために、今自分のできることをやって邪魔者を排除するって
別に普通じゃん？
巻き込まれるのはまっぴらですが（＾ω＾）
まあ倫理観は無いですがそういう考えの相手に望が反省とか後悔しろ、って言ってもね～
目的地に向かって一生懸命走ってる相手に何言ってんの？て感じでした。
正直殺された連中は全員糞みたいな性格で好きになれなかったので
余計正論で説得しようとする望がお寒かったです。
いいじゃんこんな奴ら死んでも。
というかこの手の展開で若造が説教するのが嫌いなんだよね…
ポアロみたいに苦労してきた年齢の人が「人の命は皆平等で誰かが勝手に殺してもいいものじゃない」
とか言うとうんうんそうだよね、と思いますが
苦労してきた年齢の人に望みたいな若造が同じようなことを言うと
ものすごくイラッとします。
お前みたいな何も知らんガキに綺麗事で説教されたくないわ…
そして秋津のハバサキはこれからも水戸黄門の印籠的に振りかざされるんですかね？('A`)
そりゃミステリにおいて犯人を捕まえる部分は食後のデザートみたいなもんで
非現実的でもアリかもしれないけどさ。
今回はいかにも「つづく！無貌関連の謎は次回以降でね！」という感じだったので
打ち切りくらう前に全部明かされると良いなあと思います。