ペロキャン

服大好きな管理人が日常やオタク趣味などについてだらだら垂れ流すブログです。

愛国殺人&退出ゲーム

2009-03-09 21:47:40 | 読書
アガサ・クリスティの「愛国殺人」を読みました。

毎度おなじみポアロシリーズです。
なんとなく気が乗らなかったので読んでなかったので。
あらすじは、ある日ポアロが超~憂鬱な歯医者にかかったら
帰宅後その歯科医が自殺して…という話です。(大まかすぎるわ)
当然ながら、その歯科医は仕事中も全く自殺のそぶりなど見せておらず
しかもポアロが歯医者に行った日のほかの客まで殺されたり行方不明になって
ポアロが解決に乗り出すのですが
いつもどおり伏線の貼り方の上手さはもちろん
ミスリードが巧みで最後まで犯人像が見えにくくてよかったです。
あと、プロローグの「ポアロ、歯医者に行くの巻」がコミカルで面白かったです(^ω^)
どんだけ歯医者嫌いなんだよいい年したおっさんがw
この「愛国殺人」の発表時の元タイトルは「いち、にい、私の靴のバックルを締めて」で
同名のマザーグースから章題もとっているのですが
実際、ある婦人のバックルが重要な手がかりになっていて上手いと思いました。
また、「愛国」殺人という新タイトルも
一筋縄ではいかない意味を含んでいて面白かったです。
ラストは後味すっきり、とは行きませんが
私は犯人に対するポアロの(というかクリスティの?)考え方に全く同意ですね。
ミッシング・リンクものとして名作だと思います。

初野晴先生の「退出ゲーム」を読みました。

「1/2の騎士」の初野先生の作品!ということでかなり期待して読みましたが、うーん…
薄い。
この一言で終われます。
と思ったら帯でまーた有栖川先生がベタホ褒めしてやがったw
ちょw先生w私的にアレな作品ばっかり褒めてねーかw
有栖川先生は信者なんですけどねー…
内容は殺人などのヘビーな事件は起こらず、高校生活で遭遇する日常の謎を
主人公のチカと幼なじみで探偵役のハルタが解いて行く短編集です。
やっぱり私は殺人事件のほうが好きだな…
人が死なない日常の謎系はどーでもいいだろそんなことほっとけよ、と思ってしまってのめりこめない。
それを抜きにしても事件の解き方がイマイチ。
こんなマニアックな知識、知ってる人間の方が少ないし推理できねえよ。
作者が一生懸命調べたトリビアを披露されても
ミステリとしては面白くないです。
あと、キャラがなあ~
チカ、普通に性格悪くね?('A`)
チカの一人称語りで進む分「何この女」と癇に障る部分が多くてうんざりでした。
マドカが優しいいい子だったので余計がっかり感が大きい。
どうでもいいけど表紙が実写なのも個人的に嫌。この女がチカか…
ハルタもサファイアの焼き直しか…ってくらいキャラが似てるし
あと変なホモ設定?いらんよ…
あれ、私にはBLじゃなくてただの大人の男性に対する過剰な憧れに感じましたが
それにしてもあの教師も別に出てこなくてもよかったんじゃん?
他のキャラも変人を取り揃えて笑いをとろうとしてるのかもしれませんが
正直寒いし全然面白くない。
変人達に対するチカの態度も悪いのでイラつく。
あんまり笑いの才能無いね初野先生。
でもこの作品続きそうでなんだかなー
緊張感のない内容で書きやすそうではあるんですが。
主役達の容姿もやたら良くしてあってラノベに行けば、と思う。

↓以下ちょっとネタバレ

・結晶泥棒
硫酸銅盗みの目的は熱帯魚の薬のためでした。ってわかるかボケ
・クロスキューブ
無理やり吹奏楽をやらせようとする主役達がうぜえー
ジンクホワイトは剥離を起こすとか知らんわボケ
・退出ゲーム
まーたおせっかいかうぜえー
これミステリでもなんでもないな
・エレファンツ・ブレス
最高につまらなかった
中坊のメスガキのキャラが受け付けない
優しさという名目で真実を隠匿するタイプの話は嫌いだ