悶絶ハイスクール「大人の学級」

無駄の中に宝がある

トリノ五輪(アポロ・アントン・オーノ)

2006年02月09日 | Weblog
オリンピックも残り一週間です

冬のオリンピックに対する残存記憶としては、サラエボで黒岩彰がスピードスケートの金大本命で群馬にマスコミが大挙押し寄せる中でメダルを逃し、その直後に北沢選手がまさかの銀メダル奪取、何とも言えない空気が中継現場を包んだ(この反省以後、家族密着取材に規制が・・・なお北沢選手はこの一発でJOCの役員として今もご活躍)。

その次のカルガリーで伊藤みどりがジャンプをポンポン連発し、金メダルのビット(東独)に「あのゴムマリ」と言わしめたこと。ちなみにこの時、初の海外旅行でソウルにいたのだが、食堂で韓国の人達にも伊藤みどりのキャラはかなり人気があり、ジャンプの度に奇声を上げていた人が多かった(民族性?)。

次がアルベールビル五輪でノーマークだったノルディック複合で荻原をエースとする日本が圧勝で金メダル。V字飛行をジャンプ選手陣より早くから取り組んでいたノルディック陣が、その利を活かし結果を出したことでも話題になった。ジャンプはニエミネン(フィンランド)が大ジャンプを連発し、風貌がマイケルJフォックスに似ていた事もあり一時だが人気者になった。(鳥人ニッカネンはこの大会で引退し、廃人の道へフライト)

ノルウェーで開催されたリレハンメル五輪では、またも日本の複合団体が優勝。アルベールビルで補欠になった阿部選手のレギュラー(?)返り咲きの話題が美談になった。またトーニャ・ハーディングのケリガン襲撃事件が全米予選で話題になり、マスコミのミスリードによりフィギアが完全に先入観ありきの採点競技となってしまった。

長野オリンピックはジャンプやスピードスケートも良かったのだが、何よりもアイスホッケーでの本選出場を果たすためにコクド総帥(JOC会長)堤氏がNHL所属の日系アメリカ人達をじゃんじゃん帰化させて日本国籍にした結果、久々の五輪勝利をもたらしたのは良かった(わけないか)。ただこの時のJAPANのユニフォームは日の丸を大胆に取り込んだ斬新なモノで、そのデザインの素晴らしさと日本語が全くしゃべれないけど日本代表のNHL選手達に妙にピッタリで、レプリカにはプレミアが付いたそうです(現在も入手困難を極める)。

ナショナルユニフォームってデザインがとても大切だと思うんだけど、サッカーとか何で青を基調にしてるのかな?(女子まで同じ、なでしこを商標登録だとさ)ラグビーは一応赤白に桜のマーク、野球に至ってはコロコロ変わる有様(キューバの赤い稲妻軍団はカッコいいね)日の丸に対する畏敬の念の有無はこの際おいといてシンボルカラーとしての統一性をもった方が良いと思います。

野球よりもアイスホッケーを寵愛した堤義明氏は今回のオリンピックをどんな思いで観てるんでしょうか。冬の選手団をせせら笑っているはずの夏の競技陣も、次回夏は北京開催です。日本に対して精神的なアドバンテージを常に持っておきたい国ゆえに思うような結果が出せるはずもありません(ソウル大会然り)。今回のトリノ五輪はそのための予防接種と思えば、国民も冷静に結果を受け止められると思います。
コメント
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