Drマサ非公認ブログ

あっぱれ!村上誠一郎

 自民党の重鎮、村上誠一郎が故安倍晋三に対して国賊発言をしたとして、1年間の役職停止の処分になった。村上誠一郎といえば、自民党の中で安倍さんが総理大臣をしていた頃から、安倍さんを批判していた人物である。

 自民党の人物で、そういう姿勢の人を村上さん以外聞いたことはなかったので、そもそも「あっぱれ」と思っていた。で、国賊発言で問題になった後、音沙汰もなく、批判をすることもなかったので、やっぱり自民党なのかと、残念に思っていた。

 よく知られるところだが、こんなことを言っていた。

「財政金融外交をボロボロにし、官僚機構まで壊した国賊だ」と安倍さんを評し、国葬に反対していた。

 で、なんだか村上さんが反省したようなニュアンスのニュースの構成が多いのだが、記者会見の様子を見ると、僕は爆笑してしまった。

 村上さん曰く「重く受け止めます」として、「発言を撤回し、深くお詫び申し上げます」「ご遺族にお詫び申し上げます」

 そして、超短時間で切り上げつつ、記者の「国賊という発言があったのか」との質問に対して、「なぜああいう記事になったのか今だに正直解せない」と。

 「言った記憶はないのか」との質問には、「正直いって今でもないんです」。で、「人生には思いもよらないことが」と。

 発言を撤回したのに「正直いっていない」、つまり記憶がないって。じゃあ、発言撤回できないでしょう。記憶さえないんだから。と僕は突っ込んでしまった。

 で「ああいう記事」云々というのは、マスコミ批判じゃないでしょうか。やっぱりここでも笑った。

 つまり、村上さんは実のところ何の反省もしていないのである。そして、この手口、これまで自民党議員というか、特に内閣の人物が行ってきたことである。ブーメランだよ。

 何だよ、こんな知性的な人物が自民党に残っていたのかと驚いてしまう。そして、村上さん批判を繰り返す旧安倍派の連中とのコントラスが明確になる。あっぱれだ!

 その意味を理解する政治評論家がいればいいけど。やっぱりこちらもマスコミの力量が問われている。

 ということで、村上さんもまたやっぱり従来の自民党だと考えるとしたら、多分それは間違い。なんせニヤニヤしていたようにさえ見える。つまり自民党に対する皮肉というかユーモア。ついでに質問してくるマスコミに対しても皮肉というかユーモア。

 現在の硬直した政治を変えるのは、テロではないし、真っ当な批判でさえはなく、このような世界を相対化するユーモア(知性)なのかも・・・と思ったりした。 

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