甲子園で京都国際が優勝。高校野球にあまり関心はないが、おめでとう。
ちなみに僕は高校の時は野球をやっていたのだけれど。
京都国際高校は元々は朝鮮学校であったという。そこでネトウヨが「お前在日だろう」などと差別発言。もういいよ、なんで差別的なんだろう。ちなみにほとんど国籍は日本人だということだし。仮にルーツが朝鮮にあってなんの問題が。
ここで日本と朝鮮の歴史について、詳細語る気はない。それにしても、ネトウヨはなんだか純粋な”日本人”が脳内で想定されているようだ。
そもそも日本人はハイブリッド。DNAを解析すると縄文人とか弥生人の遺伝子が多いらしいが、それだけではなく中国人や朝鮮人東南アジアの人、モンゴル人、北方に見られる人々などの遺伝子が組み合わさっている。
日本人なる遺伝子は想定不可能だ。日本人単一民族説は神話。結局いろんな遺伝子が組み合わさって色々な日本人が構成されている。そもそも歴史学者で保守的な人も認めているぐらい常識だ。
そして、日本列島と朝鮮半島古代から交流を持っていたので、それらは当然組み合わさって、歴史の流れの中で今の日本人がいる。もちろん朝鮮半島の人々だって。
とすると、歴史の中で白村江の戦いから20世紀のコロニアリズムから現在に至るまで、日本人と朝鮮人はハイブリッドしてきたことになる。
だから京都国際はこのような歴史の中で日本が構築され続ける過程の中で、日本人なるものを構築する現象である。だからここで「在日」として差別発言することは、日本というものの、この流れの中で理解することに失敗している。そういう問題をあらわにしている。
僕はそんなことより、京都国際の野球部が日本全国から野球エリートを集めて作られているということの方が問題だと思う。なんだろう、この成功への志向に凝り固まる社会性は。
社会全体が落ち着いてくれないかなあ。夢ですかねえ?