知人から聞いた話。
久しぶりの医療ネタなんだけれど、知人は病院で当直事務をしている。そこの病院では当直の医師は半分ぐらいバイトなんだそうだ。
週に1回ペースでくる医者がいるとのこと。その医者が入ったときは、入院患者が軒並み増えるんだそうだ。1日に3〜4件程度がアベレージだということだが、彼のときは倍になるらしい。
どうして入院患者が増えるのかというと、それは金になるからと知人は指摘していた。というのは、入院1件取るたびに1万円が医者に払われることになっているという。1勤務4〜5万のバイト料が出るらしいが、入院5件となれば、合わせて10万円程度の報酬ということになる。だから、随分おいしい訳だ。
月換算すると、バイト料40〜50万円程度にはなる。普通の感覚ではバイトで稼ぐ金額ではない。日本人の平均年収は420万ぐらいではなかったろうか。
ある日は全然患者を取らなかったらしいが、朝方5時前後の15分程度で救急車3台を受け入れ、全員入院させたらしい。そのときたまたまその医者の様子を見ていたら、思わず「おいしい」と漏らしていたという。
来院した患者すべて入院させるので、風邪だといって安易に救急にかかってしまうと、入院させられてしまう。風邪で夜間に受診したって5,000円程度だが、1日入院すると3万円くらいになるらしい。半数以上が1日で退院するわけだから、入院する必要はないことになる。ただこの医者が儲かるだけではなく、病院もおいしいのである。
しかも当直時可能な検査はフルオーダーで行うらしい。だから看護師や検査技師は大忙しだそうだ。看護師がぼやいているらしい。また処置が必要な場合は、昼間の常勤の医師に回すらしいので、常勤医からは「何にもしてないよ」と小言が出てもいるらしい。
でも儲かっているから事務的にはいい医者らしい。
これが医療の一面ですよ(泣)