偶然にハナミズキ

あろうことか、例の染材、アカメガシワが刈られてしまっていた。

急いで他をあたらなくてはならない。

アカメガシワのありかは、心当たりはあるけれど、でもね、もう１０年も前のことだもの、不確実。

このあたりは、週末は車が多過ぎて、本当はドライブなんかしたくなかった。

ウインドウワイパーをけだるく作動させて、シブシブ走った。

当市に隣接する町の、とある公園。

駐車場を離れると、誰もいない、ちょっと怖いほど。

小雨の公園は、この静かさ、暗さ、湿度、が、わたしの乾いた皮膚に、ちょうど良い。

お目当てのアカメガシワは、思ったより小さく、なんだか老成？したみたいだった。

ま、それはともかく、写真のハナミズキ、樹上を見下ろす、希有なアングルをものにしました。

ピンクと白の、いろがみを撒き散らしたよう、肉眼ではもっと華やかで。

大きな池にかかる橋の上から、池端の斜面に生えるハナミズキのてっぺんを撮りました。