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cello + hidamari

チェロのことをはじめ、好きなこと、日々の中での出来事を
日記のかわりに、つらつらと綴っていきます。

APAの「チェロの会」

2010-04-17 23:45:19 | Event
チェロのイベントや1000チェロでお世話になっている Iさんよりお知らせをもらい
彼の所属するAPA(エイパ、日本アマチュア演奏家協会)主催による
「チェロの会」という発表会に、今日はおじゃましました。

演奏キャリアが長い方も大勢いらっしゃるようで、
「発表会」というより、ほとんど「リサイタル」のレベル!
みなさん、とても上手。。
セミプロのような方の演奏を、すぐ間近で聴くことができて
とても勉強になりました。

声をかけていただいた Iさんの演奏は、
ポッパー: 演奏会用ポロネーズ作品14
ショスタコーヴィチ: チェロ協奏曲1番より第4楽章
どちらも難曲ですが、サスガ Iさん、
落ち着いてお見事な演奏でした。

参加者には、京都から毎年参加されるという方もいて
4年前に初参加して弾かれた思い出の曲をあらためて再挑戦されたり。。
(ベートーベン: チェロソナタ第3番イ長調作品69)
たしかに同じ曲でも何年か経って弾くと、(熟成されて?)
弾き方も、表現方法も変わったりしますよね。

みなさんのチェロに注ぐ情熱がドクドクと伝わってきた3時間。
演奏の迫力に圧倒されて、一緒に行った友人もわたしも
腰が抜けたみたく?!終わってからすぐには席を立てませんでした (笑)

マーラー デビュー

2010-03-31 23:59:43 | Event
マーラーをこよなく愛する友人に誘われて、
昨晩は、サントリーホールへ、マーラーの「交響曲第3番2短調」
を聴きに出かけました。
演奏は東京都交響楽団、指揮はエリアフ・インバルさん。

マーラーの交響曲というと、「巨人」(第1番)とか「復活」(第2番)とか
なんとなくタイトルは耳にしたことはあっても、作品として聞いたことは
今までなかった気がする。 
勝手な先入観で、マーラーの交響曲は「重々しい」イメージがあって、
敬遠していたのかも。。

この第3番は、演奏時間がとても長い。
第1楽章だけで30分、最終楽章まで聞くと、98分。
途中、休憩時間はなく、映画を1本見るくらいの長さ。

でも、次から次へと展開していく末には、実は、大きな感動が待ってました。
金管楽器、木管楽器、弦楽器、みんな大集合で、いろいろな音色が自由奔放に
飛び交っているように、はじめは聞こえていたのだけれど、
途中から、全ての楽器の音が(それぞれ違う楽器の「音」のはずなのに)、
壮大な響きをもった一つの楽器のように聞こえてきました。。 
第4楽章ではアルト独唱、第5楽章では天使のような児童合唱団
(「ビム・バム」と鐘の音に声を合わせる)と女声合唱が入ってくるけれど、
彼らの歌声さえも、「人の声として」というより、楽器の一部のように
完全な調和で奏でられているよう。
すごかった。。  
「魂がゆさぶられる」って、こういうこと??
気がついたら、すっかりマーラーの世界へ、天上に連れて行かれた感じ。。。
最終楽章の甘美な旋律には、「全てを受け入れてくれる」ような、感極まるものがあって
何が起きたのかわからないけれど、とどめなく涙があふれてきました。
(自分でもビックリ。。)

この第3番で、マーラーはとっても自然を賛美していて、
(楽譜出版の際には削除されてしまったけれど)それぞれの楽章順に
「夏がやってくる」「草原の花が私に語ること」「森の動物が語ること」
「夜が語ること」「朝の鐘が語ること」「愛が語ること」
。。という表題がつけられていたらしいです。
そっか。。。第6楽章は、「愛が語っていた」から涙がでちゃうんだ、
とちょっと納得できたような、できないような。。(笑)

そして、オーストリアの避暑地で過ごす夏休み中に作られたこの作品。
避暑地に訪ねてきた友人が、自然の美しさに感動していると
マーラーは彼にこう言ったそうです。

"You don't need to look - I have composed to all this already!"

西本智実さんの「新世界」、そして。。

2010-03-14 01:31:32 | Event
今日は、1日中、風が強く吹きまくってた。
そんな、追い風、向かい風の中、午後からコンサートにお出かけ。

西本智実さん指揮&東京交響楽団の演奏会がMuza川崎ホールで行われました。
チケット完売コンサートだったのですが、数週間前くらいに問い合わせたときに、
ちょうどキャンセルが出た席があり、その恩恵にあずかることができました。。

* ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
* ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

誰もが知ってるおなじみの曲。
「田園」では、豊かな田園風景が目の前に広がるかのごとく
鳥のさえずり、風や雲の流れ、春雷?!かな、と思わせるようなメロディが、
西本さんのタクトで繰り広げられました。
個人的には、「この曲、いつか、オケで演奏してみたい。。」
なんて夢までいただいて。。(笑)

西本さんの「新世界より」は、実はCDで持っていたので、
生演奏を楽しみにしてました。
やっぱり、西本さんには、こういうメリハリのはっきりとした曲の方が似合う気がする。 
気のせいか、ご本人も、こちらの曲のときの方がより活動的?!
に指揮をされていたような。。
予定では(!)、自分もこの夏に、こちらの「新世界」(4楽章のみ)を
演奏することになっているので、最後の章では、身を乗り出すように
特にチェロパートの動きを追っかけてました。
う~ん、チェロパートソロなどもあり、かなり演奏シガイありそう。
こんなふうにカッコよく行きたいものだ。。
アンコール曲は、ドヴォルザークのスラヴ舞曲。
ヴァイオリンの哀しげで美しい旋律。。
  
かっこ良くてクールな西本さん、立ち居振る舞いも、シャキッとしてましたよ。


実は、今日は、ダブルヘッダーでコンサートの予定が入ってしまい、
川崎でのコンサートが終わるやいなや、一緒に行った友達を川崎に残したまま
上野の東京藝大、奏楽堂へダッシュで向かうこととなりました。

こちらは、東京藝大音楽部教授の岡山潔先生の退任記念コンサート。
一般応募だったので、はずれるかもしれないけど。。。と、応募していたもの。
演目の中に、VC 山崎伸子先生が出演する、シューマンのピアノ三重奏曲があったのです。
私の師匠の先生も、「山崎先生(の演奏)は、上手い」、と言ってたこともあり、
あらためて、聴いてみたいと思い。。。

しかし、しかし、残念ながら、上野公園の人混みを逆流しつつ突っ走って
奏楽堂へ向かったけれど、息切らして到着したときは
既に山崎先生の演奏が始まっており、中には入れず
ホールロビーのスクリーンでそのお姿を見ることに。。トホホ。

それはとても残念だったけれど、休憩時間をはさんでその後の、
「岡山潔 弦楽四重奏団」の演奏が、とても素晴らしかったです。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲 嬰ハ短調 作品131

こちらのみなさん、現在も藝大の教授だったり、卒業生だったり、とやはり
藝大との絆が深い人たちばかりのようです。
岡山潔さん(violin)、服部芳子さん(violin)、佐々木亮さん (viola)、河野文昭さん(cello)
まったくの勉強不足でしたが、今回、退任されるという岡山先生は、
藝大音楽部でも、とくに「室内楽」について、力を入れられていた先生だったようです。
そんなカルテットのお手本ともなるべき、4人の息がぴったり合った演奏でした。
こちらのカルテットは、6月にも、津田ホールにて
ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲のリサイタルがあるようです。
また聴きに行けたらいいな。。

今日は、素晴らしい音楽に、たっぷりと浸ることができた1日となりました。。
(たくさん走って疲れたけれど・・)シアワセ。。

今年の夏のイベント

2010-02-19 22:27:02 | Event
今年の夏に開かれるコンサートのために
アマチュアオーケストラの各パート、メンバー募集が始まりました。
去年初めて参加したこちらのオーケストラ。
今年は、どんなメンバーが集まるのでしょう。
わたしは、早速応募してみました。

指揮者は、去年と同じく、横島勝人さん。 
初めての参加者が多い中、コチコチムードの練習中でも
いつも明るく指導してくださり、わたしたちの緊張をほぐして下さいました。
またご一緒できることが嬉しい。

「はい、そこ! チェロさんたち盛り上げて!!」
「はいっっ!!」 (。。。と心の中で返事)
・・・いつも元気いっぱいの横島先生。

またあのドキドキする空気に包まれるのかと思うと、ピリッとするけど
ちょっと懐かしい気持ちにも。。

今年の演奏予定の曲は:
* パッヘルベルのカノン (弦楽合奏~特別アレンジ版)
* チャイコフスキー: スラブ行進曲 op.31
* ビゼー: 歌劇『カルメン』より、「闘牛士」「前奏曲」「ハバネラ」「闘牛士の歌」
* ドヴォルザーク: 交響曲第9番ホ短調op.95 「新世界より」第4楽章

カルメンの「ハバネラ」や「闘牛士の歌」には、メゾソプラノ、バリトンの方々も
参加されるそう。 (歌劇だもんね。。)

パッヘルベルは、チェロアンサンブルで弾いたことがあるけれど、
それ以外の曲は、もちろん全て初めて。
やりがい(弾き甲斐) ありそう。 
ガンバルゾ。
4月下旬に楽譜が到着する前に、曲を全部 Download しておこう。

こうして、今年の夏のビッグイベントが、早くも決定したのでした。

平野玲音さんのチェロリサイタル

2010-02-13 23:26:46 | Event
朝から雪やみぞれが舞ったりして、冷たい1日でしたね。
寒いを通りこして、冷たく凍りそう。。な感じ。ブルル。。

夕方、完全防備をしてお出かけ。
向かった先は、飯田橋近くにあるTOPPANホール。
今日は、平野玲音さんのチェロリサイタルを聴きに行きました。
実は今まで、1度も彼女のチェロを聴いたことがなかったけど
(ゴメンナサイ。。)
なんで、聴いたことがなかったの?!
と自分でツッコミしたくなるくらい、情感あふれるすてきな演奏でした。

今回は先月発売された彼女の2枚目のCD発売記念リサイタル。
「赤いはりねずみ - ウイーンのブラームスと仲間たち」
CDの内容と同じ演目です。
ピアノ伴奏は、スレブラ・ゲレヴァさん。

フックス  チェロ・ソナタ第1番
ヨハン・シュトラウス 3つのロマンス
ドヴォルザーク  ロンド
ブラームス   チェロ・ソナタ第2番

最初の曲のときには、チェロの音色が、思ったより響いてなかったように
聞こえたのだけれど、だんだん、チェロくん調子がでてきたようです。

とても、深い音色でした。
テクニックはもちろん素晴らしかったけれど、それだけでなく
音の先に「想い」が、乗せてあるような。。、と言っても、重いものではなくて、
澄んでいて、凛としているもの。。。

彼女のチェロに向かう真摯な姿勢、そのままが伝わってくるよう。
ウィーンを拠点に活動されているようですが、
日本でも、これからの活躍を楽しみにしています。
(ファンより)

P.S.
また雪が降ってきそうな気配だったから
リサイタルが終わって、急いでホールを後にしてしまったけれど、
CDにサインをしてもらえば、よかったな~、
ちょっと後悔。。