
(海城中 平成二十七年 第1回)
この問題の場合、公式で解くという人も多いでしょう。
私も本番のテストとなれば、以下の式で、解くかもしれません。
食塩水Aの食塩の重さ=(100+50+50)g×-100g×
食塩水Aの濃度=2g÷50g=0.04 → 4%
ですが、本日、お伝えしたいのは、武器(解法)の使い方なので、
別の方法で、解きます。
算数の食塩水といえば、公式以外に、
そして、てんびん図は、理科でのてこのつりあいを利用しています
てんびん図とてこのつりあいをまとめると、
上の図、そして、
解法① 0%を支点とする
左に回すはたらき=200g×6%
右に回すはたらき=50g×□%+100g×10%
□=4%
解法② 6%を支点とする
左に回すはたらき=50g×6%+50g×△%
右に回すはたらき=100g×(10-6)%
△=2% □=6-2=4%
となります。理科の知識が算数でも使えることが体感できましたか
めんどくさい…公式で解けるからいいのでは?
1つの解法しか知らないと、
ですから、さまざまな武器(解法)を根本原理まで理解し、
では、実際にこの武器を発展問題で使ってみましょう。
次の問題です。
この問題を公式で解こうとすると、結構時間がかかると思います。
ということで、先ほどの、てんびん図とてこのつりあいという武器
この問題のポイントは、
解法のポイントは、濃さの数値をてこの棒と見立てているので、
では、混ぜているようすをでんびん図にしてみましょう。
・容器AとBからそれぞれ200gずつ取り出して混ぜると3%
<図1>
・容器Cから200gずつとりだして容器A、
<図2>
<図3>
ここで、技をひとつ。
図1から図3のてんびん図をひとつにまとめてみましょう。
ひとつにまとめると、次のようになります。
図1の1つ分の長さと、図2、3の
2つ分の長さが同じです。
そして、1つにまとめたことにより、
図から、3つ分が3%となり、
5つ分のA%は5%となります。
ほぼほぼ計算せずに解答できました。
このように、根本原理を正しく理解し、使うことによって、
1つの問題に対して、1つの解法を暗記するのではなく、
解法の原理を理解していきましょう。
他にも、てんびん図は、算数では平均の問題でも使えますし、