好色一代爺

さて今回は「ヴィーナス」、シャンテシネにて。
監督は「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・ミッシェル。


晩年を迎えた主人公モーリスは、友人宅に居候する事になった
友人の姪に興味を抱きやがて彼女にいれ込んでいく。
端的に言うと若い女性にイレ込むエロ爺の話。

まずもってピーター・オトゥールが素晴らしい!!
彼はこの演技で
本年度アカデミー主演男優賞にノミネートされています。
年上としての威厳と老人の寂しさ、
そして男性としての性への執着心を見事に表現しています。

彼女の為に無理して仕事をしたり、
利用されているとわかっていながらも頼みを聞いてしまう男の哀しさ!!
なんかすげー共感し過ぎて身につまされる・・・。

ヒロイン役のジョディ・ウィティカーも鼻っ柱の強いジェシーを好演。
ちょっと田舎臭いところもピッタリだし、笑顔がキュート。

晩年にどう終わりを迎えるのかという理想の答を示すと共に
いつまで経っても男って生き物は変わらないのねと呆れさせる一作。