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弱者のマーチ

2009年05月13日 00時13分38秒 | CINEMA
ガス・ヴァン・サント監督の「ミルク」です。
主演のショーン・ペンが見事自身2度目のアカデミー主演男優賞を、
そしてダスティン・ランス・ブラックが脚本賞を獲得しました。
共演にはジョシュ・ブローリン、ジェームズ・フランコ、
エミール・ハーシュ、ディエゴ・ルナ等イケメン揃い。



※今作の前売特典は"ミルク応援"缶バッジ!!

ゲイで初めて公職に就いたハーヴェイ・ミルクの生涯を描いた作品。
彼は同性愛者など社会的弱者の権利を守る為に闘い、
志半ばで凶弾に倒れる。

とにかくハーヴェイ・ミルクの魅力的な人間性、これに尽きます。
恋人とたった二人で始めたカメラ屋が
サンフランシスコ最大のゲイコミュニティに発展したのも、
数回の落選にもめげず政治活動を続けてこれたのも
彼の人間性に集まった人達のサポートがあったから。
そんなミルクを演じたショーン・ペンの存在感は
オスカー受賞も納得の演技。

後半に登場する市会議員ダン・ブラウンはミルクとは対称的な保守派。
敬虔なカトリックで警察出身の彼は
事ある毎にミルクと対立する事となる。
最終的にはこれが悲劇を生む事となるのですが、
精神的に追い詰められるダンを演じたのがジョシュ・ブローリン。

マジョリティとマイノリティ、陰と陽という
真逆な立場の違いが起こした過ちは、
ミルクはもちろんダン・ブラウンの悲劇をも克明に刻んでいる。



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