嗚呼、遠藤ミチロウ・・・

宮藤官九郎の監督第二作はオリジナル脚本でした。
という訳で「少年メリケンサック」です。
出演は宮崎あおい、佐藤浩市、田口トモロヲ、
木村祐一、ユースケ・サンタマリア等。


レコード会社の契約社員かんなは新人発掘担当。
クビを切られる寸前ネットでとあるパンクバンドを発見。
契約を持ち掛けようとメンバーの所へ赴くのだが・・・。

会ってみたらエライ親父で演奏もグダグダ、
あげくにステージ上で兄弟喧嘩を始める始末。
フツーの流れだとここからクライマックスに向けて
起死回生の展開があるモンですが、
今作はそんなカタルシスはありません。
唯一あるとしたらジミーさんくらい(笑)。

カッコ悪く歳を重ねてしまった人間の、
あるがままの姿そのものがパンクスピリッツ。

役者陣はバンドメンバーを筆頭にかなり生き生きと演じてましたね。
特に勝地涼は情けないかんなの彼氏役を好演。
「未来講師めぐる」に続きこういう役をやらせると天下一品ですね。
更にTELYA様役の田辺誠一が白眉！！
「アンドロメ～ダ～♪」が耳に残って・・・(笑)。


たまたま公開2日目に観に行ったらクドカンの舞台挨拶付きでした。
トーク自体はグダグダでしたが、なんだか得した気分。