とんでもクライシス

さて今回は久しぶりのメジャー配給作、
「キングダム 見えざる敵」です。
出演はジェイミー・フォックス、クリス・クーパー、
ジェニファー・ガーナー他。
監督は俳優としても活躍しているピーター・バーグ。


舞台はサウジアラビア。外国人居住区を狙った自爆テロが発生。
上層部の反対を押し切ってサウジに飛んだFBI捜査官4名は、
現地警察と協力しながら犯人グループの足どりを追ってゆく。

まず冒頭の秀逸なオープニングから持って行かれます。
すぐさま事件発生、TVCMにもある自爆シーンに続く
序盤の展開は緊張感溢れてました。

性格(文化)の異なる人間が衝突しながらも次第に理解し合って
共通の敵に立ち向かっていくというのは、
「ブラックレイン」や「殺人の追憶」など多くの刑事モノで
繰り返し使われている構図です。
そういう意味において
極めて映画的セオリーに則った作品なんですよね。
アクション(戦闘)シーンはかなり迫力ありましたよ。

ただ、相棒のサウジ警官のキャラの描写が薄かったのが残念。
冒頭で疑われる部下もそれっきり目立たないし。
あともうちょっと敵側の言い分も描ければ良かったのに。

まあ2時間弱でコンパクトにまとめたのは評価します。
これマイケル・マンがメガホン持ってたら
3時間半の超大作になってたよ(笑)。