歌うたいのバラッド

サンダンス映画祭で観客賞を受賞したアイルランド映画
「once ダブリンの街角で」です。


ストリートで出会った男女の心の交流を描いた作品。

主演はホントのミュージシャン、
ザ・フレイムスのフロントマンのグレン・ハンサード。
彼って「ザ・コミットメンツ」でギタリスト役だったのね。
言われてみればそうだ!!
監督はザ・フレイムスの元ベーシスト、ジョン・カーニー。

映画自体もドキュメンタリーのような映像でリアルなのですが、
なによりも「うた」が心情を雄弁に語っています。
ベタ過ぎない、ほんのりしたラヴストーリーなのも良い。

彼等はストリートミュージシャンを仲間にして
デモテープを作るのですが、
最初は面倒臭がってたのにスタジオで演奏始めた途端
オッとなり身を乗り出すエンジニア(笑)。
仲間にするストリートミュージシャンも
シン・リジィしか演らないというのも面白い。

ラストの後味も爽やか。部屋から出て景色を上からパンするカメラ。
ヒロイン役のマルケタ・イルグロヴァは
グレンのソロアルバムのレコーディングの時に知り合い共演。
撮影当時まだ10代(!)だったらしい。

個人的には主人公を快く送り出す
父親とのやり取りにグッと来ました。

出来るだけ多くの人に観て欲しい素敵な小品。
鑑賞後のサントラ購入率高いんだろうなぁ～。
そんな私もその一人(笑)。