銘木小僧

銘木ってなーに?

生きてる木だから動くんです。

2011年02月06日 | Weblog
この写真は、杉を愛工房(45度以下の温度の人工乾燥機)で乾燥させたフローリングの写真です。
隙間が開いてるのが分かりますかね。
約1ミリくらいです。この板は、含水率約10%前後にまで乾燥した板です。
天然乾燥で10%位まで乾燥させるのに約50年以上かかります。
この根拠は、以前三重県尾鷲市の畦地製材所に伺った時、築50年以上の家の柱やら戸袋やら
含水率計で計測した結果、間仕切りのおび戸が含水率10.5%だった記憶が有ります。
それ以外は16%位の数値だと思いました。
人工乾燥で10%まで木を乾燥させても50年間杉を天然乾燥させても木は動くんです
木も呼吸を春夏秋冬してます。
その呼吸が、調湿効果になるのだと思いす。
冬場湿度が無い時、木材は湿気を出し
夏場湿度が多い時は吸い取り
快適な室内にしてくれると私は思います。

昨年の2月28日にこの尾鷲香杉のフローリングを寝室に施工して1年になります。
調湿効果の有る床素材がどんなに快適なのか家族全員が体感しました。
夏はべた付かず風呂上り裸で横になっても快適ですし
敷布団も敷かずにタオルケットだけ掛けて寝てました。
快適ですよ。
冬は暖かく感じますよ。
杉は柔らかく熱伝導率が低いため硬く塗装した床材と比べて冷たく感じません。
夜中にトイレに行く時に寝室だけしか尾鷲香杉を張って無いので
リビング~トイレにかけてはメープルの塗装付フローリングの為、
布団に帰ってくるまで足が冷えてしまいます。
嫁もこんなに体感温度が違うのなら全ての部屋に張りたいと言ってくれてます。

みなさんもリフォームや新築でフローリングを選ぶときには、参考にしてくださいね。
冷暖房費をかなり節約できると私は思います。
日本全国の床が尾鷲香杉を施工すればCO2削減はかなり出来ると、
この床の凄さを体感した家族や友人が言ってくれてます。
そのくらい凄い床なんですよ!