銘木小僧

銘木ってなーに?

「木六竹八塀十郎」 きろくたけはちへいじゅうろう

2012年08月13日 | Weblog
「木を伐る時期は6月」
「竹を刈る時期は8月」
「土塀を塗る時期は10月」と最良の時期を表した言葉ですが、
私が木材業界に入った時に木を伐採する最良の時期は
「秋の彼岸から春の彼岸まで」と教わりました。
むしろ6月は木が沢山水を含んでいる時期なのでこの時期に伐採することはあまりなく
木が早く腐りやすく丸太の状態でも虫が入り製材して削っても油が少なく色の良くない水揚の木として
最も悪い時期と教わりました。
この「木六竹八塀十郎」は災厄の時期を表した言葉ではないかと!思ったことも有りました。
今まで木材業界の人も誰も6月の伐採を薦める人はいなかったのですが
昨年96歳の林業家の方が初めて最良の時期ですね!
そして6月の20日過ぎの闇夜が良いと教えてくれました。
但し、この6月は旧暦ですよ!木を伐るう暦は全て旧暦と教えてくれました。

今年は旧暦の6月20日過ぎの闇夜は、新暦で8月18日
京都の北山杉も昔から枝締め本仕込みは7月から8月の1週間程度の伐採の時期が有ります。
この時期に伐採した木は割れにくくカビも生えにくいと言います。
この旧暦の6月は木を伐る時期では特別な時期なのかもしれませんね。
又、昔は杉の皮も屋根材として使用されていたので今よりも早い時期の伐採が有ったんですね。
杉皮も春と秋取りの年2回有り、秋の杉皮の方が長持ちすると聞きました。
新暦の9月以降の伐採では杉皮は取りにくいので(水揚げが止まっている為に皮が剥ぎにくい)
昔は6月伐採はあたり前だったようですね



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