アメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディランの2ndアルバム。
ボブ・ディランはフォーク・プロテストソングの旗手として人気となった人物であり、エレキギターを取り入れフォークロックというジャンルを生み出すなど、ロック史を語る上で絶対に外せない人物です。
社会的・文学的な歌詞が特徴で、ロックを単なる娯楽的なものから社会的なものに変えた人物であり、その影響力は計り知れません
本作はボブ・ディランの2ndアルバムであり、「Blowin' in the Wind」、「Girl from the North Country」、「Masters of War」、「A Hard Rain's a-Gonna Fall」などマスターピースとも呼べるフォークソングが多数収録されています。
Blowin' in the Wind
【歌詞】
どれだけ多くの道を歩けば
一人前と認められるのだろう
どれだけ海を超えれば
白い鳩は砂浜で眠ることができるのだろう
どれだけの回数、大砲が飛び交えば
武器は禁止になるのだろう
その答えは、友よ、風の中さ
答えは風の中に吹かれている
どれだけ山は存在すれば
海に洗い流されるのだろう
どれだけの時間、人々は存在すれば
自由になることを許されるのだろう
何回、顔を背けば
見て見ぬふりをしていられるのだろう
その答えは、友よ、風の中さ
答えは風の中に吹かれている
何度、見上げれば
大空は見られるのだろう
どれだけ耳を持てば
人々の悲しみを聴くことができるのだろう
どれだけ多くの人々が死ねば
死を知ることができるのだろう
その答えは、友よ、風の中さ
答えは風の中に吹かれている
【余談】
政治や大衆に向けて放った曲でもありますが、歌詞に『a man(一人の男)』が出てくることから、ボブ・ディランが自分自身に向けて歌った曲でもあるのかもしれません。