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名盤まとめブログ

ジャンル問わず名盤をまとめていくブログです。私は音楽ゲーム愛好家でもあり、音ゲー曲もまとめるのでぜひ聴いてみて下さい♪

【音楽アルバム紹介】ニッポニア・ニッポン(1997) - ニッポニア・ニッポン

2024-07-13 09:34:16 | ・1990年代(邦楽)
日本のラッパー、ニッポニア・ニッポンの唯一のアルバム。

ドープなトラックに鬱っぽいリリックが特徴。
かなりアングラな作風ですが、ピアノが印象的でメランコリックなトラックと暗い歌詞は唯一無二で一度聴いたら忘れられなくなります。

「汚れた血」はHIVに感染した人物目線で歌われたストーリー形式の楽曲。
歌詞に「不正確の薬の被害者」とあることから1980年代に起きた薬害エイズ事件がテーマになっており、エイズ患者が差別される歌詞やマスコミに詰めかけられるような歌詞もあることから社会の闇も歌っています。

「怠け者」はホームレスに転落してしまった人物の感情を歌った曲。
「昨日見つかった駅の死体なりたい」「毎度みっともなく じっとして元通り」などとにかく歌詞がネガティブ。

ニッポニア・ニッポンはこの作品をリリースして失踪してしまったそうです。トラックを担当したCALM氏曰く、印税も払えていないとのこと。当然のことながらニッポニア・ニッポンの本名や経歴も不明のままとなっています。

リリックで示唆されているとおり自殺してしまったという話もありますが、この失踪までの騒動が偽名を使ったラッパーの自作自演という話もあります。

ヒップホップは社会風刺が特徴であり、そのようなことをすると外野から批判が飛んでくるのでそれを回避するために偽名を使ったという説もあります。
(本作は"薬害エイズ"と"ホームレス"というデリケートな話題を取り扱っているため)
しかしながらニッポニア・ニッポンがその後どうなったかは本人以外分からず、真相は闇の中となっています。

【トラックリスト】
1. Introduction
2. 汚れた血
3. 怠け者
4. 汚れた血(Instrumental)
5. Outroduction


汚れた血



【歌詞一部抜粋】
波打つ曲線は 直線 描きだす 突然 
巡る血は汚し 終えるは この時


怠け者



【歌詞一部抜粋】
早くここから抜け出たいよ 太陽の根元まどろんだ怠け者
強く一歩踏み出したいよ 最初ジッポ火をつけ埋めていく ほとぼり
早くここから抜け出たいよ 太陽の根元まどろんだ怠け者
強く一歩踏み出したいよ 毎度みっともなく じっとして元通り


【音楽アルバム紹介】Red(1996) - 相川七瀬

2024-06-23 20:17:57 | ・1990年代(邦楽)
日本の女性歌手、相川七瀬の織田哲郎プロデュースによるデビューアルバム。

楽曲のほとんどが相川七瀬の作詞、織田哲郎による作曲となっています。陰りを帯びたガールズロックのイメージを押し出し、相川七瀬=シリアスというイメージを作り出すことになります。

本作は3週目でミリオンセラーを達成し、総売上は約245万枚という大ヒットとなりました。

ハイライトはオープニングを飾るハードでシリアスな「光と影の迷宮(ラビリンス)」、デビューシングル「夢見る少女じゃいられない」、90年代の空気間満載の「Sayonara」、アルバムの最後を飾るハードバラード「今でも…。」など。

総評として相川七瀬のカリスマ性と織田哲郎の作曲能力の高さを認識しつつ、90年代特有の空気を味わうことができる名盤であると言えます。

【トラックリスト】
1. 光と影の迷宮(ラビリンス)
2. 夢見る少女じゃいられない
3. LIKE A HARD RAIN
4. SHAKE ME BABY
5. Sayonara
6. BREAK OUT!
7. GLORY DAYS
8. Love me
9. バイバイ。
10. 最後の夜
11. 今でも…。


夢見る少女じゃいられない


【音楽アルバム紹介】天国と地獄(1992) - カーネーション

2024-06-04 17:58:47 | ・1990年代(邦楽)
直枝政広率いる日本のロックバンド、カーネーションの4thアルバム。

カーネーションはバンド名を変更する前のバンド名が『耳鼻咽喉科』であったほど、当初はひねくれた音楽性を持っていたバンド。
その性質から初期は「和製XTC」、「ムーンライダーズの弟バンド」と呼ばれることもありましたが、次第にポップな作風にシフトしていきます。

このアルバムはポップな方向を目指した果てに生まれた作品であり、カーネーションらしさとポップさがハイレベルで両立された彼らの最高傑作と呼び声の高い名盤となっています。
型にはまらない自由なロック、遊び心や時に毒のある歌詞が特徴であり、非常にバラエティ豊か。リスナー飽きさせることなく最後まで駆け抜けていきます。

ハイライトがとにかく豊富であり「オートバイ」、「体温と汗」、「未確認の愛情」、「学校で何おそわってんの」、「毒よ眼ざめなさい」など名曲が多数。
アルバム後半には島倉千代子のカバーの「愛のさざなみ」、「The End of Summer」、「地球はまわる」などエンディングっぽい楽曲が立ち並び、アルバムタイトル曲の「天国と地獄」と〆。
アルバムの曲順がとても考えられていてトータルアルバムとして聴かせる構成になっています。

【トラックリスト】
1. オートバイ
2. 体温と汗
3. 未確認の愛情
4. ハリケーン
5. ファームの太陽
6. いくいくお花ちゃん
7. 学校で何おそわってんの
8. 毒よ眼ざめなさい
9. おはよう
10. 愛のうわばみ
11. 愛のさざなみ
12. The End of Summer
13. 地球はまわる
14. 天国と地獄


体温と汗



地球はまわる


【LUNA SEA到達点とも呼べる傑作】MOTHER(1994) - LUNA SEA

2024-04-17 00:35:50 | ・1990年代(邦楽)
日本のロックバンド、LUNA SEAの4thアルバム。
LUNA SEAのメンバーは以下の通り。

・RYUICHI(ボーカル)
・SUGIZO(ギター・ヴァイオリン)
・INORAN(ギター)
・J(ベース)
・真矢(ドラムス)

結成から解散まで一度もメンバー変更がなく、自分たちの音楽を洗練し続けたバンドです。

サウンドはいわゆるヴィジュアル系に属するロックであり、鋭くもメランコリックな楽曲が特徴。キャッチーだけどとても工夫されており、聴けば聴くほど新しい発見があってとても面白いです。そして、不思議なことに何回聴いても飽きないところがLUNA SEAの凄いところ。

ハイライトはオープニングを飾る「LOVELESS」、キラーチューンの「ROSIER」と「TRUE BLUE」、インダストリでハードな「FACE TO FACE」、8分を超える「GENESIS OF MIND 〜夢の彼方へ〜」、個人的に好きな「FAKE」、ラストを飾るタイトル曲「MOTHER」など。楽曲の曲順とバランスもよく、トータルアルバムになっています。

ビジュアル系に興味がなくともこれだけは絶対に聴いておきたい作品であり、LUNA SEAがヴィジュアル系バンドの最高峰と呼ばれる理由が分かる傑作となっています。
ヴィジュアル系の括りで語ってきましたが正直なところ、LUNA SEAに関してはその影響力の大きさ、そして海外での評価の高さからヴィジュアル系という枠組みに収まりきらないバンドであると言えます。

【トラックリスト】
1. LOVELESS
2. ROSIER
3. FACE TO FACE
4. CIVILIZE
5. GENESIS OF MIND 〜夢の彼方へ〜
6. AURORA
7. IN FUTURE
8. FAKE
9. TRUE BLUE
10. MOTHER


ROSIER


【hideソロ名義による大傑作】PSYENCE(1996) - hide

2024-04-14 14:58:07 | ・1990年代(邦楽)
X JAPANで活躍した日本のミュージシャンhideのソロ2ndアルバム。

X JAPANで見られたようなシリアスさはまるでなくて、エンタメにエネルギーを全振りしたような作品です。

hide本人がやりたいことをやりたいようにやった結果、日本語歌詞や日本語による言葉遊びも多くなっています。洋楽の真似事ではなくしっかりと日本人らしさがあるのがとても好印象。

ハイライトは「ERASE」、「限界破裂」、「DAMAGE」、「FLAME」、「POSE」、「MISERY (remix version)」など

とにかく楽しくて興奮できる作品。本作に対してhideは「超大作だけど軽く聴けれて、男の子にとってすごいと思えるアルバム」、「小さい頃にhide自身が聴きたかったアルバム」というテーマを付け加えています。

【トラックリスト】
1. PSYENCE
2. ERASE
3. 限界破裂
4. DAMAGE
5. LEMONed I Scream (CHOCO-CHIP version)
6. Hi-Ho
7. FLAME
8. BEAUTY & STUPID
9. OEDO COWBOYS (In Low-Fi Mono!)
10. BACTERIA
11. GOOD BYE
12. Cafe Le Psyence
13. LASSIE (demo master version)
14. POSE
15. MISERY (remix version)
16. ATOMIC M・O・M


限界破裂



FLAME(Live)