地球時代の生き方

地球という生命体の視点から物事を眺めてみる異色ブログ

ガイアの法則と日本の「失われた?30年」(失ったと言うけれど。。)

2022-08-28 17:05:00 | 人文社会
千賀一生さんの「ガイアの法則」によれば、文明は約800年周期で東洋、西洋に、その中心が移り、東洋は精神文明、西洋は物質文明が助長されるらしいです。

文明の中心は、メソポタミア から東、西にそれぞれ22.5度ずつ動いているそうです。

6400年前〜(東回り)シュメール  E45°
5600年前〜(西回り)前インダス E67.5°
4800年前〜(東回り)インダス E67.5°
4000年前〜(西回り)メソポタミア  E 45°
3200年前〜(東回り)ガンジス E 90°
2400年前〜(西回り)ギリシャ E22.5°
1600年前〜(東回り)中国 112.5°
800年前〜(西回り)アングロ・サクソン文明 E 0°
今〜(東回り)日本文明 E 135°

ちょっと分かりにくいので、
東回り(精神文明)だけ取り出すと、
E 45° →E67.5° →E 90°→E112.5°→E 135°と22.5°ずつ1611年間ごとに動いています。

4800年前〜のインダス文明では瞑想する僧侶の像が出土し、3200年前〜のガンジス文明では、ウパニシャッド哲学や仏教などが生まれました。1600年前〜の中国文明では仏教が発展して禅宗や密教などが発達しています。


西回り(物質文明)だけ取り出すと、
E67.5°→E 45°→E22.5°→E 0°になります。

少しややこしいですが、インダス文明は、4800年前〜の東回りの前に、5600年前〜の西回りがあります。
4000年前〜のメソポタミア 文明はセム族の大移動でシュメール 人が滅亡した後のセム族による文明です。
2400年前〜のギリシャ文明は、次の西回りであるアングロ・サクソン文明に引き継がれています。

直近は、西暦1200年頃から準備の始まり、西暦1600年代から1800年代に隆盛したアングロサクソン文明で、

特徴は、産業革命、資本主義、金融資本、自由と民主主義、といったところでしょうか。
特に物質文明、二項対立と昇華といった点に本質的な特徴があるように思います。
物質文明は、科学技術は発展させましたが、霊的なもの、精神を置き去りにしてしまいました。
二項対立は、左脳的な論理思考の産物ですが、基本的に「対立→紛争・戦争」を孕んでいます。

さて、文明中心の移動の間隔である「1611年間」は、地球の歳差運動の周期(約2万5800年)の16分の1です。また、地理的な移動スパンである22.5°は一周360°の16分の1です。

つまり、人類の文明は、地球の物理的な現象として発生しており、文明中心の移動は地球活動の必然だととらえることが可能です。



1995年(阪神淡路大震災の年)から、東経 135°すなわち日本文明の時代に入っています。

これは、ちょうど「失われた30年」と言われる時代に突入した頃になっています。
このあたりから、若い世代を中心に「価値観」が変わり始めているんじゃないでしょうか?

それをこれまでは、何とかの一つ覚えのように「失われた」と表現して、日本衰退の象徴のように扱ってきました。
最近では、「30年間給与が上がっていない」の自虐ネタで一部政治家とメディアは盛り上がっていますね。

給与は上がっていないのですが、貧しくなったのでしょうか?貧しくなった実感はあるでしょうか?私には全くないです。

日本人は、メディアや政治家に惑わされずに、
〈日本でのみ、給与が上がらなくても豊かに暮らせる社会が形成されつつある〉
という驚愕の現象に、もっと着目すべきでしょう。

三浦展氏の「永続孤独社会」によると、1998年頃から
「第四の消費社会」
と呼ぶべき変化が起こっていて、

そのキーワードは
○生活優位、生活充実のための消費
(過去は、生産優位、生産拡大のための消費。つまり、「生産したから買え、消費しろ」)
○共費、シェア、レンタル
(過去は、見栄をくすぐられての私有。)
○消費者主体
(過去は、消費者は客体。つまり買わせるカモ。)
だそうです。
なお、カッコ内は私の勝手な強調を含みます。

私が思うに、高度成長期は馬車馬のように働かされ、要不要を問わず「みんなが買ってるから買え」というマインドコントロールで消費道具になっていた時代です。とても画一的な時代でもありました。

昔の日本より今の日本の方が、はるかに暮らしやすい。新興国は、未だに昔の日本の段階です。たがら、成長率が高いのです。

日本には、大富豪は殆どいませんが、あまり「強欲」な富豪はいないと思います。経済成長に「強欲さ」が必要だとすれば、それは何か間違っているのかも知れません。

もちろん、日本に問題がないわけではないですが、他人を騙してでとか支配・搾取しようという経営者は少なく、マイルドな人や徳のある経営をしている人が多いという点、誇っても良いと思います。

若い人たちに広がる、
○ 脱私有→共費、シェア、レンタル
○自分らしい生活きら主体的に購買を決める
といった点も、新しい日本文明のヒントが隠されています。

さらには、
○物の豊かさより心の豊かさ
という性向も潜んでいそうです。

これらの先に、新しい人類文明があるということです。「失われた」「給与が上がってない」などと古ぼけた頭で陰気臭く自虐する前に、

☆何を得たのか♪

と、新しい道を明るく踏み出したいものです。


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