地球時代の生き方

地球という生命体の視点から物事を眺めてみる異色ブログ

カタカムナ文献について③(賀茂神道の秘伝?))

2023-10-01 20:14:00 | 歴史

続きです。


〈陰陽道蘆屋道満賀茂神道〉

また、『カタカムナ文献』の科学的知見は、潜象界と現象界、正反による運動の出現といった点がベースになります。


潜象界は量子論から広がる知見です。このブログでも度々触れていますが、存在の本体は波動です。波動は情報であり、思念と感情です。つまり、この世は突き詰めれば、思念と感情の産物です。思念と感情の住居である潜象界を抜きには何も解明できません。

そして、陰陽道も古神道も、潜象界ベースの学問です。


で、次の根本原理である「正反」です。これは陰陽のことだと考えられます。

陰陽道の根幹は、この世界のあらゆる現象は陰陽原理が背景にあるということです。


なぜ、カタカムナウタヒの第一首に「アシアトウアン ウツシマツル カタカムナウタヒ」と安倍晴明のライバルとされた蘆屋道満を想起させるアシアトウアンが出てくるのか。。


『カタカムナ文献』が伝承されていたと楢崎が主張する六甲山系を含む播磨国は、古来、陰陽道が発達した地です。

蘆屋道満は、天文博士の賀茂保憲(陰陽道の第一人者)の高弟だったとされています。この賀茂保憲は安倍晴明の師匠でもあり、御前で両者はほぼ互角の闘いをしています。安倍晴明と互角と言えるほどの力量を持っていたのが蘆屋道満でした。


蘆屋道満は、賀茂家の秘伝書を騙し取ったとされていますから(安倍晴明アゲのためのディスり?)、「賀茂神道」を実質的に継承していったと言っても過言ではないです。

その後も、賀茂神道と交流はあっただろうと推察できます。


アシアトウアンが写したとされる『カタカムナ文献』が、風水や陰陽道の知見をベースに置いている理由が見えてきたように思います。

蘆屋道満が写した賀茂神道の秘伝書と関係があるのでしょう。


竹内睦泰氏(第七十三世竹内宿禰を自称し、日本史の裏側に通暁)によれば、「『カタカムナ文献』は賀茂神道と関係がある」と断言していますが、上記の考察でも、やはり賀茂神道です。


賀茂神道の賀茂家とは、

京都盆地に古くから秦氏とともに住んでいた氏族で、土御門家(安倍晴明の子孫)と並んで陰陽道の権威です。

上賀茂神社、下鴨神社をはじめとして日本全国に賀茂氏に関わりの深い神社がありますから、もちろん言霊のテクノロジーをはじめとした古神道も継承しているのは当然でしょう。

その祖先には、神武天皇を導いた八咫烏がいます。

なお、秦氏と同族とも見られ、ユダヤ人との関係も深いため、カバラの哲学も受け継いでいると推察されます。


ある意味、日本史の深奥部にいて天皇制を背後で支えている特殊な集団です。当然、日本全国にネットワークがあります。



〈カタカムナ文献=賀茂神道の秘伝がベース?〉

直前のブログ記事で、楢崎がカタカムナ文献を大々的に公表できなかったのには「重大な理由」があると書きましたが、

この文献が賀茂神道と関わりが深いことと関係しています。


つまり、楢崎は、賀茂神道サイドによって見込まれ、その秘伝を教えられたのだろうと思います。


神道・陰陽道では時々そうしたことをしているようで、

保江邦夫氏も、伯家神道の伝承者のおばあさんから見込まれ、継承を受けたそうです。保江氏が選ばれた理由は、宇宙の真理を探究している物理学者だからだったそうです。楢崎と同じです。


楢崎は、秘伝を「時が来るまで明かすな」という禁忌を条件に伝承され、

公表できない代わりに、秘伝を彼なりに深く考察し、実用技術にして、世のため人のために使ったのではないかと思います。


『カタカムナ文献』は、直前のブログ記事で書きましたように、1万2千年前の文献である訳がありません。笑

しかし、そうでも言ってケムに巻くしかなかったのでしょう。


〈補足(元素転換について)〉

カタカムナ文献では最後に元素が低温低圧で転換すると、錬金術のようなことが述べられています。

これは、賀茂神道というよりは、マクロビオテックの桜沢如一との交流の中で、体内での元素転換が行われ得るとの考えを強くしたことで盛り込まれたものではないかと思います。


つづく


最新の画像もっと見る

コメントを投稿