だから男は、嘘をつく

男に二言は・・・二転三転、七転八倒。

あなたならどうする?後編

2004-12-14 | 男の嘘
さて、続きです。
普段のメンドウな段取りを踏むことなく、
思い通りの展開に持ち込めた彼。
アタマの中は、もう彼女のカラダと自身の床テクの
段取りでいっぱいいっぱいです。

上から下へ。

下から上へ。

自称テクニシャンの彼は、これまでの経験で会得した
すべての技を繰り出しつつ、さりげなーく(自己申告)帽子を装着。
さあ、いよいよ秘境への冒険に出発だ、とばかりに
体制を整えました。
見つめ合う二人。そこで彼女は潤んだ瞳で、ひと言
ポツリと漏らしました。







彼氏になってくれるんだよね?







耳を澄ませて、もう一度・・・












彼氏になってくれるんだよね?








・・・・・・



瞬間、何を言われたのかよく分からなかったそうです。
「え?このタイミングでそのセリフ?」
「っていうか、流れ的に遊びな感じじゃないの?」
「っていうか、彼氏いるって言ってなかった?」
「っていうか、その質問って、するならもっと前の段階じゃないの?」
「っていうか、ハメるつもりがハメられちゃったの?」


下半身に血液を集中させながらも、必死でアタマに血をめぐらすという
離れ業をやってのけながらも、すでに正常な判断はできずにいたそうです。
アタマでは必死で警告ランプが点滅しています。
いつもは流れる水のように次々と生まれてくる、
後々自分の都合のいいような虚言で女性を翻弄してきた彼。
が、しかし、今はまったく油断をした状態で、
相手に先手を取られ、明解な解答の提出を求められています。
付き合うのか?付き合わないのか?



彼は仲間内でことの一部始終を語る中、
後に名言として伝えられるひと言を残してくれました。

「その時オレが相談できたのは、
たった一人のかけがえのないムスコだけだった」と。







その後、携帯がまだ学生の持ち物ではなかった時代。
彼のアドレス帳からはすべての女性の連絡先が破り捨てられ、
同棲という名の厳重な監視体制のもと学生生活を送りました。


そして3年後。私の元に一通の結婚披露宴の招待状が届きました。
そこには彼からひと言。
「恥ずかしながら、できちゃった結婚です」のメッセージ。


しかし、いまだに彼らの間に子供が生まれたという事実はありません。





彼に幸あれ
なんて思ってくれたらクリヨロ。ランキングです。