どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 3330

2022-02-18 19:58:00 | 時間の無駄
色々とツッコミたい所は有る。ただ映画が現実になってしまう辺りが、如何にも米国らしい。殺人で収監されていた男が手違いで警備の薄い獄舎に収容されたので歩いて脱獄しフェンスを越える時に怪我をしたから通りすがりの人にバイク事故だと偽って救急車を呼んでもらって病院で手当てを受けた後に抜け出したけど出血が酷く立ち寄ったお店で警察に通報されたら今度は自動車事故だと偽って再度病院に運び込まれて再度逃げ出し車を強奪したらガス欠で逮捕、されたそうである。何と濃密な3日間であろうか。しかし犯人のコミュ力の高さには脱帽するしかない。医者や警官を目の前にしてスラスラ嘘を並べ立て、しかも信じてもらえる人はそうそう居ないだろう。恐らくシャバには帰れないだろうから、その能力を活かす機会が無いのが残念とも安心とも言える。ただ事の顛末を手記として獄中出版したら忽ち重版、映画化決定となり兼ねないのも、彼の国ならではなのである。

どうでもいい四百字 3329

2022-02-17 17:55:11 | 時間の無駄
国を挙げての外貨獲得手段だったのだろう。ホンジュラスの前大統領が、500トンのコカインを米国に密輸する便宜を図ったとして逮捕された。一国の元トップがこの手の事案で拘束されるのは流石に稀であろう。ただ、違法薬物の生産は現地の住民が担っており、流通ルートをどれだけ潰してもカネになる限り必ず出回り続ける。国家機関、特に軍や警察がその上前をはねている場合、撲滅させるのは容易では無い。この際、正規ルートでの輸入を認めてしまってはどうか。焼却処分する為に買い入れるのは馬鹿馬鹿しい限りではあるし、そこからもちょろっとは横流しされてしまうだろうが、危ない橋を渡らずにそれなりの実入りが見込めるなら、そっちを選ぶ産地も出てくるだろう。少なくともアングラマネーの収益源を細らせる事は出来る。不正に加担する為に税金を投じるのを不快に思う方も居るだろうが、食うのに必死になっている人の事情も頭の隅に置いておきたいのである。

どうでもいい四百字 3328

2022-02-16 19:01:38 | 時間の無駄
どうしてそんな名前なのか。新型コロナの早期治療に期待が寄せられる経口薬である。ファイザー社は「パキロビット」と読み上げるのに苦労は無いが、メルク社のは「モルヌビラビル」である。すごく言い難い。「ケロリン」の様な、言い易く分かり易い名前に出来ないものか。米国で作られているから日本人向けの表記にならないのは理解するが、国内販売に当たって和名を付けても良かったと思う。そこら辺の問題を塩野義製薬は十分検討した上で、命名してもらいたい。ただ、如何にも効きそうだと先入観を抱いてしまうのも名前であるのは事実である。ナントカギンとかカントカミンとかの方が、スグナオールよりも信頼出来そうに感じてしまう。そう云う意味では日常語ではまず現れない音素の組み合わせで、濁音と半濁音が多めの固有名詞が望ましいと云う事になる。末尾に英大文字を付加すると尚良い。プラセボも立派な薬効なのであり、たかが名前と侮れないのである。

どうでもいい四百字 3327

2022-02-15 19:56:13 | 時間の無駄
インターネットは最大の広告市場である。しかし観てもらってお金を稼ぐ側も楽では無い様である。Youtubeを始め広告を観たら利用可能なサービスは数多い。しかし視聴を強制された広告は、余程ぶっとんだものでない限り心には残らない。何より広告再生中には「他の事をやって画面を観ていない」人が7割と云うアンケート結果も有るらしい。尤も紙のチラシだって1000枚配って1人から反応が有れば上々なのが広告の世界だそうなので、それでも構わないのかも知れない。「アイトラッキング機能を用いて、画面から目を離すと再生が止まる広告」を売りにしたアプリが登場したらしい。広告を確実に観てもらえる点を強調していたが、まずそんな鬱陶しいアプリを使ってもらえると云う発想が、何故浮かんだのか理解に苦しむ。湯水の如く垂れ流される雑多な情報の渦である事が広告本来の姿に思えるのだが、観てもらってお金を稼ぐ側とその点で利害が一致しないのも確かなのである。

どうでもいい四百字 3326

2022-02-14 18:24:47 | 時間の無駄
森林限界の手前で、まだ頂上は見えない。この少年Aは何をおっしゃりますやらである。五冠となった藤井棋士は、富士山の何合目かと云う陳腐な質問にこう切り返した。ならば残りのプロ棋士は全員樹海で遭難中になるのだが、AIの出現で将棋の在り方が一変した現状を考えると、あながち間違ってはいない。事前研究の深さが段違いであり、そのパターンをどれだけ網羅出来ているかが勝敗を左右する。言葉にするのは簡単だが、膨大な棋譜を記憶し状況に応じて引き出さねばならず、その時点で常人離れしている。それに加えての終盤力である。マトモにやり合ったら敵う相手ではなさそうであり、タイトル戦で精神力の消耗が積み重なった時に、背後から斬り付けるしか勝機は無さそうに思えてしまう。長考中に目の前で安来節を踊るのも有力だが、プロとして代償が大き過ぎるだろう。破竹の勢いは当面収まらないだろうし、その快進撃を裾野から眺めるしか出来ないのである。