言い表すのは難しい。敢えて言葉にするなら「へー」だろうか。元FacebookのMetaの四半期決算を受けて株式の売りが殺到し、一日で約26兆4200億円が蒸発したそうである。スウェーデンの政府税収が大体そんなもんらしい。その代わりに業績好調のAmazonが爆上げしており、NY市場の取引時間外ではあるが時価総額が約23兆円増える見込みとの事で、メリケンマネーのダイナミズムには目を丸くするばかりである。実際はコンピュータ上の数字が増えたり減ったりしているだけに過ぎないのだが、それで稼いでオマンマの種にしている人も少なからず居る。そう云うのがGDPに反映され、延いては労働生産性にまで影響を及ぼすのであるから統計上厄介である。ハイパーインフレを引き起こして26兆円じゃうまい棒も買えない位まで貨幣価値が下がれば話は別だが、副作用が大き過ぎる。世界の大富豪が資産を増やしたり減らしたりする話は、「へー」と聞き流すに留めるのが正解の様に思えるのである。