流石はドイツである。アーティストの経済的支援を打ち出したら申請が殺到して予算が底をついた上に詐欺サイトが乱立する騒ぎになったので、急遽支援を打ち切ったらしい。何ともドライである。居住している方のツイッター投稿を散見するに、行政の融通の利かなさは欧州でも指折りの様である。隣の芝生は青く見えるとは良く言われるが、あの国では上手くやっているのに比べ我が国は云々、と云う主張は多少割り引いて考える必要が有るのだろう。日本の鉄道の正確無比さは海外の驚嘆の的であると云われるが、小田急沿線で通勤している人は毎日遅延を織り込んでいる筈だし、何処かで車両故障が発生すればあっという間にプラットホームが人で溢れ返る。高密度で運行しているから支障を来さないだけで、必ずしも正確と云う訳では無い。衝突事故を起こさないのは誇っていいとは思うが、そうでもしなければ成り立たない社会の有り様は、羨望の的だとは思えないのである。
