これではサンマは来てくれまい。日本周辺の海水温が9月になっても30度を下回らない。黒潮エリアはさながら南国である。親潮エリアも三陸海岸の北側にならないと25度以下にならない異常事態であり、漁業関係者は頭を抱えている事だろう。台風が狂暴化する訳である。これからの時代、冬至前後に旬を迎えたサンマを刺したクリスマスケーキを丸かぶりして疫病退散を願うのが常識になるのかも知れないが、他の海産物への影響も気になる所である。カキの生食にも注意が必要となろうし、シャケが遡上してくれるのかも心配である。魚介類の消費量は年々減少しており、最近食べた魚は刺身か寿司だけ、と云う人も珍しくあるまい。それに加えて旬がずれてしまえば、食べる人は更に減ってしまうだろう。地球規模の環境変化にはどう足掻いても勝てないので、こちらの常識をアップデートしていくしかないのであるが、秋の味覚がハリセンボンになるのも少々味気ないのである。
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