ほぼ兵器並みの扱いである。世界初の国際会議「AI安全サミット」が英国で開催された。各国首脳やテック企業が参画し、どうしたらAIが人類に反旗を翻さないか議論したのかも知れない。取り敢えずは技術情報を共有したり、英米の政府が設立する研究機関で安全性を事前審査したりする等の方向性は纏まった様である。ただ手の内を全部バラす愚かな国が居ないのも軍需産業同様であり、そこら辺がAIに付け入る隙を与える事になりそうである。実際に人類が滅ぼされるかどうかはどうでもいいが、喫緊の課題は明白である。ネットに流通する情報の物量勝負では、人間に勝ち目は無い。声の大きい方が有利になりがちな国際世論では、数は力である。情報戦の果てしない拡大競争が展開されるであろう事は容易に想像出来る。そう云う不毛な争いは控えめにしましょうね的な申し合わせが出来ればサミットとしては御の字ではあるが、過去の事例を見る限り期待は出来ないのである。
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