顔が広いと色々と大変である。ドコモが三菱UFJ銀行とコラボして「dスマートバンク」なる金融サービスの提供を開始したそうである。他の通信キャリアは自前の銀行をグループに擁しているが、NTTの完全子会社である立場では、新規に立ち上げると何処で虎の尾を踏むか分かったものではない。お陰でまた新たなアプリが増えているのはご愛敬であるが、数えてみたらiOS版で70個も有るので、今更一つや二つ増えても大勢に影響は無いのだろう。給与振込・携帯料金引落に加え「貯蓄とご一緒に投資もいかがですか？dポイント付きますよ」と云うのが売り文句らしく、入門用には良いかも知れない。ちなみにそっちはSMBC日興証券と協業しており、八面六臂のお付き合いをこなさねばならない苦労の跡も窺える。電子給与払いに対応し貯蓄から投資へと云う国家戦略にも沿った全方位にそつのない作りではあるが、誰をターゲットにしているのか、顔の広さ故にハッキリしないのである。
