特定技術の呪縛はバカにならないものである。MicrosoftがInternet Explorerのサポートを2022年6月15日に止めると繰り返し警告している。1年以上前からこの期限は確定していたのだが、個人のWeb閲覧ならともかく、深部まで依存してしまっている業務システムとかは全部作り直しになったりするだろうから、暫くは使い続けられる気がする。ネットから切り離された産業用機器だとWindows XPが現役だったりするので頭の痛い所であるが、「動いているならアップデートしなくてもいんじゃね？」と云うのもある意味正しかったりする。昨今フロッピーディスクが話題になったが、数千万円のシステム更改費用が捻出出来ないのであれば、使えるモノはいよいよダメになるまで使い倒すのも（保守担当者は血を吐くが）一つの判断である。Microsoftには誠にお気の毒ではあるが、同社の努力も虚しくIEは一部地域で使い続けられるであろうし、いよいよダメになった時に目論見通りEdgeに置き換わるとは限らないのである。
