半導体を製造する機械に必要な半導体が足りないそうである。大手半導体ファウンダリのTSMC社がそれで困っているらしい。TSMCが困ればIntelもAppleも困る、と玉突き式に困ったが波及しており、暫くはこの状況から脱するのは難しいそうである。半導体と言ってもピンキリであり、電源制御等の安価な「キリ」の方の供給が滞っているのが原因らしいが、今から製造ラインを立ち上げるにしても一年は掛かるだろうし、技術的ハードルが低いから皆が作り出したらあっという間に供給過剰になるのは目に見えている。採算が取れるか分からないものに投資する気合の入った経営者はそんなに多くないだろう。結局は既存のファウンダリに頑張ってもらうしかないのであるが、設備投資への気合が必要な事に変わりは無い。ここは「産業のコメ」再興を目指し、経産省辺りが音頭を取って買い取り制度を導入すべき様にも思うのだが、こう云う話に国が口を挟むと大抵ロクな事にならないのである。
コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。