自分とは無関係だけど、他人が優遇されているとムカつく。昨今そんな風潮が強い様に思われる。「誰かの得は私の損」なら全力で足を引っ張る心算だが、そうでなければ怒りのエネルギーを向けるだけ無駄だと思っている。ただ不平等とか格差とかを肌で感じる人が増えているのであろう。それでも希望に溢れた将来を想い描けと云うのは少々酷である。グローバル化は豊かな暮らしを実現した半面、中間層の仕事が世界規模で奪い合いとなり、若者にそのシワ寄せが集中している格好である。その鬱屈や憤懣が、何かをきっかけにして噴き出している状況は、余り健全では無い。さりとて特効薬が有る訳でもない。日本でも暴れる若者が顕在化しても不思議では無いと思うのだが、多分実力行使に及ぶのは少数に限られると見ている。ただし溜まったマグマはどこかで爆発する。あらゆるSNSが「ええじゃないかええじゃないか」で埋め尽くされる可能性も、無いとは言えないのである。
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